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 近づくとマッスルゴリラがナックルゴリラを前に並ばせて待ち構えていた。

 マッスルゴリラの強さが肌にヒリヒリと伝わってきた。


「うほぉぉおおおおおっ」

 マッスルゴリラが俺たちを出迎えるように声を張り上げながらドラミングをした。


 ドラミングが終わると同時に俺たちは攻撃を開始した。


 先陣を切ったのは快晴だ。

 【自己の強化セルフ・リインフォース】で身体能力を上げて一気に真ん中に居るナックルゴリラに突っ込み、〈赫無壊〉を横一線に振り抜き右側にぶっ飛ばした。

 ぶっ飛ばした瞬間を狙って雪祈音がマッスルゴリラまでの道を【氷結の芽突(アイス・スパイク)】で開けてくれた。


 俺は雪祈音が開けてくれた道を使いマッスルゴリラの目の前まで走り抜けた。


 目の前に着くと同時に〈死獄〉と〈生天〉で身体全体をまばらに速射して撃ち抜いた。

 が、マッスルゴリラは気にすることなく全弾をガードも避けることもなく受け止めた。

 マッスルゴリラに直接当たった感じもしなかったから、【空鎧の魔纏インビジブル・アーマー】と似たスキル魔法を発動してるのだろう。

 全弾を受け止めたって事は取るに足らない攻撃――【空鎧の魔纏インビジブル・アーマー】の耐久値が減らないと判断したって事だな。

 クソがっ! 顔も煽ってきてるように見えてきた。

 ぜってぇぶっ殺してやる!


「死ねやっ! 【磁場の雷砲(レールガン)】」

 〈死獄〉と〈生天〉に纏わせた黒い雷の弾丸をマッスルゴリラの両肩に撃った。


「うほっほっ」

 マッスルゴリラは岩を纏わせた4本の腕で俺の【磁場の雷砲(レールガン)】を受け止めやがった。

 さすがに【磁場の雷砲(レールガン)】は危ないと判断したようだ。

 だが、【空鎧の魔纏インビジブル・アーマー】を剥がさない事には何も始まらない。


 ガードされるならガードされないように近寄って斬ってやろうとしたが、4本の腕で殴りかかってくるためになかなか近寄れない。

 そんな攻防を続けているとマッスルゴリラが痺れを切らしたのだろう。岩を拳に纏わせ連続で殴りかかってきた。


 なんとか避けてはいたがマッスルゴリラを崩せる反撃が出来ないでいた。

 このままではジリ貧だな。とりあえず反撃しねぇとな。


 俺は【磁場の雷砲(レールガン)】をマッスルゴリラの4本の腕にほぼ同時に当たるように速射した。

 すると、ナックルゴリラの纏っていた岩が砕け仰け反った。その瞬間を逃さずに一気に近づき膝に【黒龍の雷斬ダーク・ライトニング・ブレード】を纏った〈死獄〉と〈生天〉でナックルゴリラが体勢を整えるまで斬りつけまくった。


 斬りつけまくったことでナックルゴリラの【空鎧の魔纏インビジブル・アーマー】がなくなったが、そこに俺は欲をかいてしまった。そのせいでナックルゴリラのパンチが直撃した。


「がはっ」

 俺はぶっ飛ばされ木に激突した。

 ミスった。【六感の覚醒(シックス・センス)】が危険だと教えてくれていたが、俺が見た感じあと1回は斬れると思ってしまった。

 今まで【六感の覚醒(シックス・センス)】助けてくれてたのに、信じなかった結果だな。


 【空鎧の魔纏インビジブル・アーマー】のおかげで外傷はなかったが、衝撃で内蔵がヤバい。慌ててすぐに【万物の治癒(ユニバース・ヒール)】で回復した。


 ナックルゴリラは俺の隙を逃さないと跳びつきながら、岩を纏った腕で殴りかかってきた。

 すぐにその場から避けるとナックルゴリラのパンチで木がへし折れた。


 あれを喰らったらさっきのパンチの比じゃないダメージが来そうだ。


「雷雨、大丈夫?! こっちは終わったから手伝うよ!」


「雷くん! すぐ助けるね!」


「大丈夫だ。まだ俺に任せといてくれ」

 心配させるのは駄目な事なんだが、心配してもらえるのは嬉しいな。


「次ヤバかったらすぐ行くからね!」


「わたしもすぐ魔法撃てるように準備しとくね」


「おう。ありがとう」

 快晴と霧亜も何も言わないが、俺がまともに攻撃を喰らった時は助けようとしてくれていたのを気づいていた。

 俺がすぐに動いたことで助けるのを待ってくれたみたいだ。頼もしい奴らだ。

 これ以上俺もかっこ悪いところは見せられないな。


 俺は残りの魔力をすべて〈死獄〉に纏わせ、マッスルゴリラの胸を狙って撃った。

 マッスルゴリラが岩を纏わせた腕でガードしたが、腕ごと貫き胸に穴ができていた。討伐完了だ。


 待ってくれている4人に近づいた。


「心配させて悪かった」


「いいさ、おかげでマッスルゴリラの強さが分かった」


「ラウであれだけ手こずるならカイを除く私たちは1人で戦うのは避けた方が良さそうね」


「あんまり心配させると1人で戦わせないからね!」


「うんうん。そうだよ」


「わ、悪かった! それだけは勘弁してくれ」


「うふふふふっ、ラウも風羽と雪祈には頭が上がらないのね」


「ラウもついに尻に敷かれたな」


「うっせぇよ」


「あはははっ」

「ふふふふっ」

 風羽花と雪祈音が楽しそうに笑った。


「悪いが魔力全部使っちまったから、今日は終わりだ。また明日にしよう。明日は快晴にマッスルゴリラを任せる」


「おう」

「分かったわ」

「そうだね!」

「それがいいよ」


 【亜空の住居(アナザー・ホーム)】に戻り、ゆっくり過ごした。


 次の日、マッスルゴリラと快晴が戦った。

 昨日の俺とマッスルゴリラの戦いをみて快晴は始めから全開で攻撃をしかけた。

 【自己の強化セルフ・リインフォース】で身体能力を上げ、【天上の灼熱(ヘブン・インフェルノ)】を纏わせた。

 真正面から突っ込み殴りかかってきた拳を斬りつけた。

 そのまま斬りまくり短期決戦でカタをつけた。

 快晴も魔力をすべて使い切ったからその日は終わった。


 残りの3体は全員で戦って倒した。

 全員で戦ったことで余裕をもって倒すことができたから、1日で終わった。

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