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「そろそろあいつらと会いそうだな」

 新しい魔物を探して〈魔獣の棲まう森〉を歩いていると、あいつらと近づいてる感じがした。それはあいつも感じ取っているだろうけどな。


「あいつらって霧亜と雷雨の弟くん?」

 嬉しそうな顔をしながら風羽花が聞いてきた。


「おう、そうだぞ」


「そうなんだ! やっと霧亜に会えるんだ!」


「霧亜に会えるの楽しみだね。やっと改めてお礼も言える」


「だねだね! 長かったよー! 早く会いたいな!」


「そうだね」

 満面の笑顔で雪祈音と風羽花が盛り上がっていた。


「二人とも嬉しそうだな」


「そりゃ嬉しいよー! ねー!」


「うん。だってきりちゃんのおかげで雷くんと出会えたんだよ」


「まぁ、そうだな……そこは感謝だな。会えるまで少し先だと思うし、クエストを進めていこうか」


「はーい!」

「うん」


 探索を続けていると、会いたくなかった魔物と新しい魔物の気配が一緒に居た。近づいていくと会いたくなかった魔物……オークと新しい魔物、アックスオークが居た。

 ただのオークが5体とアックスオークが一体だ。

 驚くことにただのオークがブーメランパンツを履いていた! 汚物を見なくて済むが、なぜブーメランパンツなんだ。笑いそうになって集中出来ねぇじゃねーか……もしかして、それが狙いか? まぁそんなわけねぇーか。あと、丸太のような武器から棍棒にレベルアップしていた。


 ただのオークはさておき、アックスオークは装備が充実していた。アックスオークの名前の通り、武器が片手斧だった。アックスオークが身長3メートルほどあるから片手斧でも長さは2メートル近くはあるし、丸形の盾も装備していた。

 さらに武器だけではなく防具もだ。ハチマキ型の鉄の防具と革で作られた肩、前腕、腰、ブーツを装備していた。

 いいねぇー、楽しくなりそうだ。


「アックスオークは俺がやっていいか?」


「いいよー!」

「いいよ」


「ほんと雷雨は強そうな相手だと楽しそうな顔するよね!」


「うんうん。そんな顔で言われたら断れないよね」

 優しいまなざしで風羽花と雪祈音が俺を見ていた。


「2人には隠せないな」


「当たり前だよ、ねー!」


「うん。いつも見てるから分かるよ」


「そうだな。俺も2人を見てるけどな。じゃあオーク5体は2人に任せた」


「りょーかい!」

「任せて」

 3人で駆け出した。

 走ってる時に毎回思うのは、極乳がブルンブルンと揺れない事が物凄く残念だということだ。すこーしは揺れているが、ふるん程度だ。ブルンブルンではないのだ。2人の為だから仕方ないのだが、やはりそれでもブルンブルンを見たいと思うのは男の性だな、と思っているとアックスオークたちも俺たちに気づきオークを前に並ばせた。迎え撃つ気なのだろう。

 俺は走る速度を上げオークたちに突っ込んだ。オークたちは俺を潰そうと、持ってる棍棒を上に構え間合いに入った瞬間に振り下ろしてきたが、緩急をつけたステップで棍棒を避け、オークたちを掻い潜りアックスオークに突っ込んだ。

 突っ込むと同時に〈死獄〉と〈生天〉で顔に向けて速射して盾でガードさせ視界を遮り、アックスオークとゼロ距離の位置まで行こうとしたのだが、野生の勘なのだろうか? 俺をドンピシャに狙って斧を振り下ろしてきた。俺は驚いたが冷静にステップで避け少し距離をとった。

 後ろのオークたちは俺に近づけることはできない。雪祈音と風羽花がオークたちを攻撃してるのもあるが、雪祈音が【氷結の芽突(アイス・スパイク)】で分断してくれたからだ。助かる。


「ンゴォォオオオオオ」

 アックスオークが斧を持ってる右手を左肩の上に構え、雄叫びをあげながら突っ込んできた。俺は左足を前に出した半身をとり、左腕は〈生天〉を持つ以外の力は抜きだらんと下げ、右腕は肩まであげ〈死獄〉を顔の横辺りに持つように構えた状態で迎え撃つ準備をした。

 左肩の上に構えていた斧でなぎ払いをしてきたのを、最初限のバックステップで避けながら、〈死獄〉と〈生天〉で撃つが盾でガードされ、斧を振り下ろしてきたが左にサイドステップで避けつつアックスオークに接近しようとしたら、右の膝蹴りを入れてきたから膝の外側に避け、右回転しながら〈死獄〉で膝裏を斬りつけた。身体が半回転した瞬間にバックステップで距離をとりつつ、アックスオークの背中に〈死獄〉と〈生天〉で速射しまくった。貫通はできないがめり込むことはできた。動けなくなるほどの傷はつけれなかったが、動きは鈍くすることができた。


「ンゴンゴンゴンゴォォオオオオオ」

 アックスオークはブチ切れたのだろう。斧に魔力が纏わり始めた。魔法を発動した斧を振り回して攻撃してきた。

 たぶん斬れ味上昇だろう、木も地面も豆腐のように斬れている。

 同じ魔力で発動する【黒龍の雷斬ダーク・ライトニング・ブレード】をぶつけたらどうなるのだろうか? うん、試してみよう。

 アックスオークが振り下ろしてくるタイミングに合わせて、右腰に構えた〈生天〉に【黒龍の雷斬ダーク・ライトニング・ブレード】を発動し振り上げ、衝突した瞬間――お互いの武器にヒビが入り、案の定俺の腕はぶっ飛ばさた。ぶっ飛ばされる瞬間に右回転して反動を逃がしたが左肩は外れるし腕にもヒビが入ったな。長くなったらめんどくさいな。早く終わらせるか。

 斧に纏っている魔力の倍の魔力を入れた【黒龍の雷斬ダーク・ライトニング・ブレード】を〈死獄〉に発動し、斧を真っ二つにした。そのまま盾もぶった斬り、首もぶった斬った。アックスオークはズドンと倒れた。


「雷雨大丈夫!!」

「雷くん大丈夫!」

 【万物の治癒(ユニバース・ヒール)】を発動して腕を治しながら肩を入れてると、血の気の引いた顔をしながら風羽花と雪祈音が近寄ってきた。


「あぁ大丈夫大丈夫! 心配させてごめんな。試したくなってやってしまった」

 雪祈音と風羽花に心配させてしまったことを謝った。


「もう! 雷雨が悪い顔したから何かするだろうなとは思ったけど、心配したんだよ!」


「うんうん! 雷くん、楽しむのもいいんだけどあまり無茶はしないでね!」


「悪かったよ、ごめんな。絶対死にはしないなら死なない程度には遊ばせてくれ」


「雷雨は戦闘狂だもんねー! 仕方ないか!」


「うん。でも、雷くんほどほどにしてね」


「ありがとう。ほどほどにするように気をつけるよ」

 できるだけ無茶な事はしないように気をつけよう。2人を守るって誓ったしな。絶対死なないと分かった時だけ遊ぶことにしよう。【六感の覚醒(シックス・センス)】で本当にヤバいのかどうか分かるしな。


 腕も完全に治り、俺たちは探索を再開した。

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