表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/29

開業準備を始めよう①

何となく、周りの状況が分かったので、次は宿屋を整えることに。


2階と3階の客室だったはずの部屋は、今は何もない状態で埃っぽかったので、まずは掃除から。

4階(屋根裏部屋?)にだけコンセントがあるのを見つけ、なぜか日本と同じように電気が使えることに気付いた。

もしやと思いルーフバルコニーに出てみるとビンゴ!大量のソーラーパネルが並んでいた!

『あー、おばあちゃんかおじいちゃんの仕業か…(納得)。ここに冷蔵庫とか掃除機とかを置いておけたら便利かも』

ありがたく電気が使える3階は私室にすることに決めて、日本流で客室の掃除を始める。使えるものは全部使う。ロボット型掃除機もスイッチオン!電気&家電というチートを使っても、掃除機をかけ、水拭きをして、ワックスを塗るのに1日がかりだった。


『10部屋も客室のある宿のリフォームを私1人でやるのはやっぱり無理だよね…』

早速お隣のビルさん夫妻に協力要請!2人で1日金貨1枚(1万円相当)でリフォームや料理の手伝いを依頼したら、「ひ孫くらいの子どもからそんな法外なお金はもらえない」だって。

『いや、私36歳なんだけど…。ってかひ孫ってステラさんたち何歳!?平均月収金貨6枚(6万円相当)らしいから、ちょっと多いのか…?』

結局、準備期間の1週間(7日)分として1人金貨1枚で着地。それ以降の手伝いに関しては、お願いする予定だけど条件面についてはまた後日という話に。

『日給約1,500円って、この世界でも安すぎる気がするから、おいしい賄いで労おう』


家具などは、この世界のお店も見てみたけど、あまり質が良くない上に高かったから、全部日本でネット注文することに。

まずは、1点15,000円の足付マットレスと1セット10,000円の寝具セットを各10点ずつ。替えのシーツ類も20セット。日本で一番安い価格帯のものでも、市場調査で行ったホテルに比べると雲泥の差だったから、安さ重視で選んだ。客室の広さ的には、1部屋に2台ベッドを置けるけど、一旦は1部屋の定員は1名で準備する。


あとは、サイドテーブル兼タンス代わりの2段ボックスを10個。客室や食堂の灯りとして中国の激安通販でLEDランプとアロマキャンドルを大量発注。電気のないこの世界ではシンプルなろうそくでも銅貨3~5枚で売られているほど貴重なので、宿泊者や食堂の利用者の手の届くところに置くものは、とにかく盗まれたりしても痛くない安いものを選んだ。宿泊者に渡すようのろうそくは、昨日泊まったホテルでにおいが気になったので、ローズやラベンダー、グリーンアップルなどの香りで色とりどりのアロマキャンドルをチョイス。100個で1,000円だったので宿泊者の好みで2つまで選べるように。


食堂用には、1つだけ魔石ランプがあったけど、それだけではかなり暗いので、キャンプ用の灯油ランプと1個500円のLEDランプ(電池式)を併用。手元が暗くなるとおいしさも半減しちゃうからね。各テーブルにLEDランプを置いて、壁にたくさん灯油ランプを取り付けよう。


今までどうしていたんだろうと思ってステラさんたちに聞いたら、各テーブルに1つずつろうそくを置いて、その明かりで夜9時まで営業していたんだって。魔石ランプがないレストランはろうそく代が高くつくから、夜はやっていないのがこの世界の普通らしく、それでもかなり重宝されていたんだとか。


あとは内装。特に壁紙の古さが目立つので、素人でも簡単に塗れるという口コミのクリーム色のペンキと刷毛・ローラーのセットを発注。


『よし、最低限必要なものは全部ネット通販で注文できた!日本は田舎でもポチっとして2~3日で大抵のものは届くから便利だね~。』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ