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プレオープン③

16時。宿屋の受付が開始する時間になった。


な、な、なんと、プレオープンで事前告知なしだったのにランチ営業と同じく、開店前に既に並んでいる人が10人弱!!

一番前に並んでいた人に聞いたら、馬車で3時間くらい離れた隣町から来てくれたお客さんで、ランチ営業がおいしかったので、ディナー営業も満喫して帰ることにしたから泊まっていくんだとか。今日の朝に店のドアに貼られた張り紙を見て銀貨2枚はお得すぎるからと開店前から並んでいたという冒険者の姿もあった。そんなこんなで10部屋が10分足らずで満室になってしまった。


『やっぱり銀貨2枚(2,000円相当)は安すぎたか…』

宿泊者の人には部屋の鍵と灯り用のアロマキャンドルを渡していく。

通常は2個、アンケートに協力してくれる人には5種類(ローズ、グリーンアップル、ラベンダー、バニラ、無香)を1つずつと伝えたら全員が協力してくれることになったので、アンケート用紙も一緒に。


―――――――――――――――――――――――――


宿屋のチェックイン業務が終わったら、休む間もなくディナー営業の準備だ。

仕入れて階段下倉庫に隠していた大量の食材とお酒を調理場に持って行く。

ランチのピラフが一瞬で売り切れてしまったので、既に5升炊きの炊飯器には白米、3升炊きの炊飯器には炊き込みご飯が炊けているけど、もう1台ある3升炊きの炊飯器にピラフをセットする。たとえ余ったとしてもビルさんたちの胃の中に納まることを確信したのでかなり多めに準備。

昨晩大鍋に作っていたカレーとおばあちゃんの食堂の名物だったおでんにも火を入れる。煮物には味が染みているし、てんぷらにする魚介類と野菜の下準備もOK。アクアパッツァを消費してしまったので、急きょ赤だしの味噌汁も仕込んだ。お酒も絶対余るぐらいの本数を追加で仕入れた。ビルさん夫妻も1週間練習したたこ焼きの準備はばっちり。お孫さん家族もディナーの給仕と皿洗いを引き続き手伝ってくれるということで、ランチの時のような失態はないはず。


『さぁ、ディナー営業も頑張るぞ!』

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