ステンドグラスの星空に
静かに澄み渡る
夜空はまるで
大聖堂のように
宇宙の天窓には
星座が織りなす
八十八のガラスピース
北のペルセウスは
東のアンドロメダを救うため
ペガサスの背に跨り
白鳥と鷲は夏を飛び越えて
翼を広げて空を舞う
時折吹く風が
パイプオルガンのように響く
星空のステンドグラス
人の心の空にも
たくさんの想いが
星座のように光を放つ
星と星が繋がり
星座と物語を編むように
一つひとつの
感情と感情とが繋がって
そこに新しい想いが
生まれていく
今はまだ昏い空に浮かぶ
一つ星のような感情も
いつかどこかの感情と繋がり
自分も気付かなかった
想いを生むかもしれない
雲の彼方の星もある
流れていく星もある
それもこの心の
空とともにある星
そして今日も
どこかで新しい星が
生まれていくように
この胸の中にも
様々な感情が生まれ
やがて他の感情と連なり
星座のような
想いをつくり出していく
その想いに
名前をつけるとしたら
何と呼ぶのだろう
名前のつけられない
星座がこの心の中には
何と多いのだろう
愛という星座は
どの星とどの星を結んで
そう呼ぶのだろう
幾つもの想いが
ちりばめられた心
それはまるで、
ステンドグラスの星空