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俺は、相手の血しぶきを体中に浴びて殺人を心底楽しむ最低最悪の殺人鬼!

作者: 七瀬







俺は殺人鬼だ!

若い女性を狙って、殺人を犯す。

予め調べてある家に、深夜2時に合鍵を作って家の中に入った。

もちろん、俺のお目当ての女は、スヤスヤと自分の部屋のベットで

眠っているのを先に俺は確認してから、1階で眠っている彼女の

両親の部屋に音を立てないようにそっと入り、顔に睡眠薬の薬を

染み込ませたハンカチを二人の顔に押し付けてナイフで何度も刺して殺した。

先に、1階で眠っている彼女の両親を殺す事は俺の計画通りだ!

それから、2階の部屋には彼女の妹も隣の部屋で眠っている事を

俺は知っていた。

だから、彼女の部屋より先に彼女の妹の部屋に静かに入る。

もちろん、彼女の妹もスヤスヤと眠っていた。

俺は彼女の両親を殺したように、彼女の妹の顔に睡眠薬の薬を吸い込ませた

ハンカチを押し付ける。

一瞬、【ウッ】となるが、そのまま眠ってしまった。

俺は何度も何度も彼女の妹の体にナイフを刺して殺す。

そして、ゆっくりと俺は血まみれになった姿で最後に彼女の部屋に入る。

俺は心底、殺人を楽しんでいた。

相手の血まみれになった姿を見て、俺は快感をおぼえる。

痛みも何も感じずに死んでいくのだから、殺す相手は本望だろう。

眠っている間に、気がつけば死んでいるのだから。






・・・俺はそっと彼女の部屋の扉を開けると?

彼女が眠気眼で俺の方に振り向いた。

彼女は、トイレで目を覚めたらしい。

俺は咄嗟に、彼女の顔にいつもの睡眠薬を吸い込ませたハンカチを

顔に押し付けて彼女を強引に眠らせる。

少し、ヒヤヒヤしたがそれもスリルがあって楽しかった。

俺は予定通りに彼女も殺して、血まみれになった服を予め持ってきて

いた新しい服に着替えて、裏口から音を立てずにゆっくりと出て行った。

その間、犯行に使った時間はたったの15分だった。

“完全犯罪”証拠は何一つ残していない。

俺の指紋は全てふき取ったし、証拠になるモノも何も置いていってない。









 *




・・・次の日。

当たり前のように、朝から俺が殺した彼女の家族のニュースが

テレビで流れていた。

各局が、こぞってこのニュースを取りあげていた。




『【無差別殺人】これは! 完全犯罪者の仕業か?

犯人は証拠を一切残さず特定できず。警察もお手上げ。』





彼女が最近関わった人達を警察は探して一人の男が犯人じゃ

ないかと疑っていた。

ここ最近、彼女に付纏う男がいたとの事。

男は、直ぐに警察にマークされて“犯罪者”に仕立てられた。




勿論! 彼が“犯人”ではない!

彼女と面識のない、俺が犯人なのだから。

捕まった無実のその男は、直ぐに裁判にかけられて【終身刑】となる。

罪を犯していない、ただの男が勝手な警察の判断で犯人にさせられた。

確かに、男は彼女に付纏っていたし交際を彼女に申し込んでいた。

でも? 男が彼女を殺すまでの動機がない!

警察に何度も男は無実を訴えたが、真犯人が捕まらない今!

男が犯人として有力だったのだ。





・・・本当可哀そうだよね。

犯人でもない男が、犯人にさせられるなんて。
























 *





あれから15年の歳月が流れる。

未だに、俺は普通の人のように生活している。

何不自由しない、牢屋の外の生活。

無実の罪で捕まった男は、今もずっと牢屋に入ってるのだろう。

俺はのうのうと、この先も生きていく。

またほとぼりが冷めた頃に、殺人を犯すつもりだ!

その頃になれば、俺も随分と老いているだろう。

殺人を犯したところで、それほど刑務所に入っている時間はない。

死ぬ前に、もう一度! 人を殺してみたい!

俺の欲求は、これからもつきないだろう。




最後までお読みいただきありがとうございます。

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