表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
婚約破棄されて異世界トリップしたけど猫に囲まれてスローライフ満喫しています  作者: 葉柚


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/164

28


「う~ん。むにゃ・・・」


額に当たる、ぷにっとした感触。

頭をテシテシと叩く、柔らかくふわふわな感触。

頬をザラッとした何かが触れる感触。


寝ぼけている私になんとも優しい目覚めの時間がやってきた。

目をゆっくりと開くと、三つのまあるい目が見えた。


「「「にゃあ」」」


マーニャ、クーニャ、ボーニャである。


「おはよう。寝坊しちゃったかな?」


私が目覚めたことがわかると、すぐに3匹は私の顔や頭からどいた。

ちなみに、額を前足の肉球で触っていたのが、マーニャ。

頭を尻尾で叩いていたのがクーニャ。

頬を舐めていたのがボーニャである。


もうちょっと寝たフリしておけばよかったかも・・・。


目を開けてしまったことを後悔する。

もう少し、目を閉じていればこの至福の時間がもっともっと続いたのに。

惜しいことをした。


3匹ともお腹がすいたのか、さっとベッドから飛び降りて餌が保管されている保管庫

の前にダッシュで向かう。

走っていっても、私が行かなければご飯あげられないのに・・・。


保管庫の前で鳴いている猫たちの姿を確認して、直に私も立ち上がり保管庫の前に向

かった。

台所の時計をチラリと見ると午前8時を差していた。

どうも、寝坊をしたようだ。

異世界に来てから3日目。どうやらぐっすりと眠ってしまっていたようだ。

いつも7時にはマーニャたちにご飯を与えているから、マーニャたちのお腹は空き

きっているのだろう。

それぞれ、自分たちがいつも使用している器を口に銜えて私の前に持ってきた。

苦笑しながら保管庫を開け、マーニャたちのご飯を取り出すと器にいれる。

すると「まってましたっ!」とばかりに、マーニャたちはがっつき始めた。


そうとうお腹が空いていたようだ。


「寝坊して、ごめんね」


しばらくマーニャたちがご飯を食べている姿を微笑ましく見つめていたが、「ぐぅ

~」という音が私のお腹からも聞こえてきた。


「私も朝ごはんにしよう」


朝食は、昨日アンおばさんに貰ったパンと、マリアと一緒に作ったスープの残りだ。

まずは、スープの入った小なべをコンロにおいて、指をふってコンロに火を点ける。

昨日さんざん、マリアと練習したから火力調整もなんとかできるようになった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ