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婚約破棄されて異世界トリップしたけど猫に囲まれてスローライフ満喫しています  作者: 葉柚


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「マリア、付き合ってくれてありがとう。私、これから家に帰って猫たちがプレゼントしてくれた種を植えちゃうね」


「あ、待って!あと一ヶ所だけ紹介したいところがあるの」


貰った農機具とジョウロを抱え込み、マリアに「ありがとう」と告げると、マリアが待ったをかけた。

紹介したいとこってどこだろう?


「マユ、鶏を買いにいこう。鶏がいると草は減るし、卵も生んでくれるよ。絶対、初心者にはおすすめだよ。」


「鶏?へぇ、鶏って草食べるんだ」


「まあ、食べる草と食べない草があるけどね。放し飼いにしておけば、草むしりの手間が省けるよ」


「そうなんだ。じゃあ、案内してもらってもいい?何から何までありがとう、マリア」


「気にしないで!私はマユのサポーターなんだから」


マリアはニコニコ笑っている。

どうも、人の世話を焼くことが好きなようだ。




私たちはしばらく歩き、鶏を売ってくれるというお店についた。

そこには、恰幅のいいおばさんがドデンと店番をしていた。


「こんにちは。ローザさん。こちら、異世界からの迷い人のマユさん。鶏を買おうと思ってきたの」


「いらっしゃい。鶏かい?鶏なら雌が5000ニャールド。雄が2000ニャールドになるよ。」


「よろしくお願いします。雌だけ売っているんじゃないんですね?」


雌も雄も売っているなんて。

雌は卵を生んでくれるからだと思うんだけど、雄の需要は?草むしり要因?


「鶏はいろいろな料理にも使えるしね」


ニヤリとローザさんが意味ありげな笑みを浮かべる。

えっ?そっちの用途なの!!


日本にいたころはスーパーで売っている鶏肉しか知らなかったから、まさか、生きている鶏を食べるだなんて思ってもいなかった。

改めて普段何気なく食べているお肉が動物の命を奪って得ているものだと認識しなおした。

食事って他の動植物の命を貰うってことを改めて認識した。

これからは、安いからといって無駄な食料を買わないようにしよう・・・。


「あっはっはっ。そんなに驚くでないよ。肉は解体してから売ってるよ。自分で捌くことなんてないから安心しな。雄の用途はね、雄と雌を一緒に買えば、そのうちひよこが産まれるよ。鶏を増やすことができるんだ」



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