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『オークションの中継は見てたかしらぁ~?』
「途中までは見てたんですが、途中からドタバタしちゃって見れませんでした。結果を教えてもらえますか?」
プーちゃんがやってきてからドタバタして結果が見れなかったもんなぁ。
結果を教えてもらえるのであれば、教えて欲しいものだ。
今後ももしかしたら作るかもしれないし。
『ん~。おっけ~。結果から言うとすべて落札されましたぁ~。おめでとぉ~』
よかった。
どうやら全部落札されたようである。
まずは一安心かなぁ。
『でもねぇ~。私としてはもっともっと金額が跳ね上がると思ったのよねぇ~。飲むとすぐに効果がでるしぃ~』
「そうですか」
どうやらあまり高値はつかなかったようだ。
残念そうに鑑定士さんが告げてくる。
『やっぱりぃ~。誰も知らない飲む化粧水だからぁ~躊躇しちゃったのかもねぇ~。
でもぉ~これに懲りずに出品してねぇ~。効果が口コミで広がればぁ~今の十倍の価格がつくと思うのよねぇ~』
「10倍!?そんなに!?」
『ん~。そう思うわぁ~。今回は残念としか言いようがないわねぇ~。あ、でね~。今回の金額なんだけどぉ~。7本あわせて15540ニャールドでしたぁ~』
「へぇ~。一本あたり、2220ニャールドですか。普通の化粧水が1000ニャールドだから見慣れない飲む化粧水としてはまあまあですよね」
以外と値段がついたようだ。
これの10倍といったら1本あたり2万ニャールドになる。
2万ニャールドの化粧水かぁ。高いなぁ。
セレブしか買えなくなるのではないだろうか。
『でもねぇ~。この即効性とかがねぇ~もっと評価されてもいいのよねぇ~。まあ、今日落札した人が試してみれば口コミで広がっていくわよ~きっと~』
「そうですね。7本同じ人が落札されたんですか?」
『違うわ~。7本それぞれ別の人が落札したわよぉ~。でも皆2220ニャールドの落札になりましたぁ~。猫様が作ったってこともあって語呂合わせで入札金額が決まったみたいよぉ~』
語呂合わせで落札金額が決まったって・・・。
『にゃんにゃんにゃん』ってこと?
でもそれなら『にゃんにゃんにゃんにゃん』で2222ニャールドでもよさそうなものだ
けれども。
「マユ、入札は最低10ニャールドなのよ」
「あ、そういうことか。」
『これに懲りずにぃ~またオークションに出品してみてねぇ~。』
そう言って鑑定士さんとの念話はプツリと切れた。
でも、まあ、思った以上の値段にはなったわけだし、よしとするか。
問題は次もマーニャたちが化粧水作りを手伝ってくれるかってことだよねぇ。
メロンソーダ味の化粧水で嫌な思いしちゃったわけだし、手伝ってくれなくなるかなぁ。




