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「マユと猫様が規格外すぎてもう、どうしたらいいかわかんなくなってきたよ。この化粧水だって、飲むってことは肌につけるのとは別の効果があるのかな?」
「さあ。どうなんだろう。試してないからなんとも」
効果の程は気になるけど、化粧水を飲むなんてなんだか抵抗がある。
これが、効果がわかっていれば化粧水を飲んでみる価値はあるのかもしれないが全く効果がわからないんじゃなぁ。
ちまちま肌につけるくらしか用途がないかな。
「じゃあ、転送ボックスで王都の鑑定士に見てもらわない?鑑定士ならレアな品物の情報も知っているかもしれないし」
「そっか!そうしよう」
私は、転送ボックスにいそいそと7つの化粧水を入れた。
すると、すぐに返事が来た。
『はろ~。あんたなんて物入れてくれたのぉ?初めてみたんだけどこの化粧水。飲む
なんてビックリだわぁ~』
「あれ?珍しいかなって思ったけど、鑑定士さんも見たことないんですか?」
『見たことあるわけないじゃなぁい~。こんな規格外の化粧水なんてぇ~』
「あの、この化粧水飲むとどんな効果があるかってわかりますか?」
王都の鑑定士さんも見たことがないと言っているので無駄かもしれないけれど念のため確認してみる。
鑑定レベル500以上なんだからもしかしたら私が鑑定したものよりも情報が多くわかるかもしれない。
『ん~。お肌つるつるぅ~?肌の色がほんのりピーチ色ぉ~?あれぇ~?この化粧水、普通に肌につけるだけなら普通の化粧水に各果物の香りがつくみたいよぉ~。飲むと、肌の色が変わるんだってぇ~』
「肌の色が変わる!?」
『ほんのりとねぇ~。ちょっと面白いわねぇ~これぇ~』
肌の色が変わるとか何それ怖い。
でも、お肌つるつるは捨てがたい。
さて、この化粧水どうするべきか・・・。
肌につける分には普通の化粧水なのね。しかも香りつきってことっては、香水のような効果があるってことだよね。
香水もいいなぁ。
飲まずに肌につけて使おうかしら。
『ちなみにぃ~これ買い取るんだったらぁ~値段がつけられないから、オークションになりまぁ~すぅ~』
オークション!?
オークションもやってるの!?
『オークションでいくらつくかなぁ~。わからないけどぉ~、珍しいから高値がつくかもよぉ~。出品してみるぅ~?』
え?どうしよう。
私が化粧水作りたかったから作っただけなのに。上手く出来たらそりゃあ売ろうとは思ってたけど、オークションかぁ。
どうしようかなぁ。




