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能力者のいる普通の日常  作者: 片隅 銀
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戻りかけた日常

先日の襲撃以降、特に目立ったことはなく、

普通の高校生のような生活を送っていた。


この会話は、そんな何気ない日々の一端である。



騒がしい。


具体的に何が?と聞かれたら真っ先に「学校全体が」

と、答えたいくらいに騒がしい。


何故?ここ、一番上の階の踊場だよ?

人全くいないよ?なんでこんなにうるさいの?


ちなみに今日は、例の一週間程の休みが明けた日。

今は、その昼休み。

俺と雫と長里で黙々と食事中。


「うるさいな」

文句を言う俺。


「これでうるさいの?」

疑問符を投げてくる長里。


「ナガレン、無音が好きだからね」

軽く説明する雫。


今更だが、雫は俺のことを「ナガレン」と呼んでいる。


「雫よ、何故人間はあんなにもうるさいのだ?」


「私に聞かないでよ」


何ともどうでもいい会話である。


すると……


「そういえば、雪成君は一雨さんと凄く仲いいよね?」


なんてことを長里が聞いてきた。


「まあ、なんだかんだ言って幼馴染だからな」


「お互い、いい所、悪い所、知ってることが多いからね」


何故か話が繋がっていく。望んでも望んでなくもないが。


「じゃあ、二人が今までどんな生活してきたのか聞いてもいい?」



「「……」」



だが、ここで話が切れかけてしまった。


俺と雫は黙りこくってしまった。


それを見て気遣ってくれたのか、


「あの……話しにくかったら話さなくていいけど……」


と長里が言ってきたが、


「いいよ」

と、俺。


「ちょっと、ナガレン?」

と、雫。


「別に話しても得も損もないことだ。聞いて幻滅するのは長里の方だ」


「別に幻滅は……」


「まあ、そこは人それぞれか……

 雫、いいよな?」


肯定の動作。



「それじゃあ話そうか」



 ……俺達の過去を……



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