表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
能力者のいる普通の日常  作者: 片隅 銀
34/37

早速

「ねえ、雪成君?」

「何だ?」


食事を終え、皿洗いをしていると、リビングで雫と話していた長里が声をかけてきた。


「えっとー。さっき一雨さんと話してたら、ここで勉強会しよう。ってことになったんだけど……」

「具体的に何するの?」

「そのー。各々の問題集を終わらせよう。って話で……」

「はあ?」


割と変な声が出た。


「お前なあ、ここから家まで片道三十分の距離を往復して問題集だの教科書だのを持って来いと?」

「うん…まあ……」

「誰の提案?」

「一雨、さん…」

「教材持ってくるのは?」

「一雨さん曰わく、『ナガレンが持ってきてくれるって!』」


雫のヤロー!面倒な事は俺に押し付けやがって!


「はいはいわかったよ持ってきますよ」

「あの……ゴメンナサイ……」

「はあぁ……」


たまに思うのだが、こいつ初めて会った時とだいぶキャラ変わってないか?さっきからずっと申しわけなさそうに苦笑いしてるし。

まあ、俺には関係無いか。


それから一時間と少し……


「はあ…怠い」

「お疲れ様…」

「ナガレンへばりすぎ!」


誰のせいだ誰の?!


「まあ…やろっか…?」


長里のその声とともに勉強会が始まった。

その二時間後…


終わった、全て。


「長里よ。お前、転校前の順位は?」

「基本、五位以内だった」

「そうか…」


俺もこの学校で十位未満を取ったことはないし、雫も俺と同じくらいの成績だったはずだ。


「…存外暇だな」

「…そうね」


雫は終わった瞬間に眠りに入ってしまった。


「そういえば雪成君?」

「何だ?」

「雪成君と一雨さんって今までどうやって生計を立ててたの?」

「……?」


思わず首を傾げた。どのような意図でその質問が出たのかが気になったのだ。


「いやその。親もいないバイトもしてない、なのにどうやって生きてきたのかなって」


なるほどそういうことか。


「まあ、雪成家と一雨家の財産を俺が請け負ったってこと。取り敢えず節約してたら高校卒業までは十分な余裕がある。まあでも、そろそろバイト始めとかないとなーとは考えてたところだ」

「そこに瀬西さんからお誘いがあったと?」

「そういうこと」


と、こちらの事情を話していると、先程瀬西さんから貰った端末が振動しだした。


「何要だ?」

『能力者が強盗をしている。場所はそこから一番近いコンビニ。人質をとって立てこもってるとのことだ。現地に警察官を何人か派遣しているが能力者相手では分が悪いようだ』

「階級は?」

『三』

「はあ、わかった。ちゃっちゃと片付けてくるよ」

「早速お仕事?」

「まあな。長里、雫を頼む」


それだけ言って、長里の家を後にする。

面倒臭いことだ……

割と皆頭いい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ