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能力者のいる普通の日常  作者: 片隅 銀
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危機

 夢を見た


交通事故があり、父親が死亡したこと


母は泣き、その他親戚も暗い顔をしていた。




 夢を見た


家が火事になり、それで母親が死亡したこと


よく休日に遊びに来ていた母の昔からの友人は、

それ以来まったく人と話していない。




 夢を見た


ある一家があたたかく受け入れてくれたこと


そのなかで、心の傷を少しずつふさいでいった。




 夢を見た


受け入れてくれた夫婦が、謎の者達に殺されたこと


生みの親、育ての親を両方失った喪失感。






 夢を、見た。


最も大切な人を、自分の手で殺してしまったこと。




そして目が覚めた。


そして全て思い出し、全て理解した。



「あと……5分……か……」






長里さんと不審者の戦闘はしばらく続いており、

今は校庭で戦っている。


あの不審者の目的は単に強い人を倒したいということだけであって、

そこに順位は関係ないらしい。

だからこそ、順位が下のナガレンと「闘わせろ」と言ったんだと思う。



「なかなか……便利、ですね……『方向操作』」


「お嬢ちゃんの『肉体強化』もなかなか強いじゃねえか。

 俺の能力の前以外ではな!」


今の会話で恐らく分かるとおり、現状は負け戦。



『方向操作』


何かが進む向きを操る、文字通りの能力。

もちろん、そのなかには拳が飛ぶ向きもあてはまる。

つまり、どれだけ長里さんの能力で体を強くしても意味がない。


さらに相手は実弾の入った銃を持っている。

銃弾が飛ぶ向きも当然のように操っている。



 もう、嫌だ……!



強い衝動がわき出てくる



 もう、誰かが死ぬところは……



長里さんはその場で膝をつき、不審者は長里さんに銃口を向ける




「見たくなーーーい!」




発砲と同時に叫び、そしてまた同時に



「え……?!」



半透明に輝く、青白い壁が



「……ほう……なるほどな……」



長里さんを覆うように出現した



「お前も、能力者か」


私はとてつもない疲労の影響でその場に倒れ込み、

それを心配してなのか長里さんがやってきて、



「回復する前に潰す方がいいな」


銃口を向けられた。

長里さんは限界だし、私も二つ目は出せない。


「思いのほか楽しかったぜ」


不審者はそれだけ言って、



発砲音が響いた











「ヤレヤレ、危ない危ない。

 もう少しで俺の友達が死ぬところだった」

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