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第2.5話 ステータスが ?

ヴァルン様のお世話係のリナです。私は大魔王ヘル・ウルバに仕える魔王です。最近、暇を持て余していたのですが、何だかこれから、面白いことが始まるそうなのです。


---


 大魔王ヘル・ウルバ様の魔王軍では配下がこの城で治安を乱さない様に魔王会議が設置されています。

 

 魔王会議とは大魔王ヘル・ウルバ様の配下、七名の魔王達が集まり、それぞれ割り振られた地区で起きた問題などの出来事を報告し、内戦や暴動を事前に防ぐ為の会議です。 

 

 その魔王会議には定期会議、緊急会議、招集会議の三種類があります。


 一種類目の定期会議はその名の通り、定期的に行われる会議です。

 二種類目の緊急会議もその名の通り、緊急時での会議です。

 三種類目の招集会議は、二つの方法で魔王達が集められ会議をします。


 一つ目の方法は、大魔王様による招集で大魔王様の配下の魔王は全員出席しなければなりません。

 二つ目の方法は、大魔王様の配下の魔王の一人が招集会議の提示をし、配下の魔王の三人が承諾した時のみ会議が成立します。配下の魔王によって承諾された場合も、全ての魔王が出席しなければいけません。


 そして今、大魔王様による招集会議でいつもと違う雰囲気の中始められました。


 大魔王様が何かを決意した様な表情で言葉を言い放ちました。


「我は今の地位を降りる事にした!」


「「「はいぃーーーー???」」」


 私は混乱し大魔王様に対して質問を投げかけます。


「大魔王様!それは本当ですか?どうしたのですか?後継者はどうするのですか?」

 

「ああ、本気だ!少しばかり旅に出たくてな、後継者は勇者と同じ異世界の者を召喚したいと思っておる!それに、召喚された異世界の者は特別なスキルなどの物凄い力を持つというではないか!勇者と対立させるなら、勇者と同じ世界の特別な力を持つ者を育て、対立させれば我らは楽だし、無理にお前らを戦いに駆り出さなくても良い。」


「「「大魔王様...」」」


(((それって!大魔王様が楽したいだけじゃーん!!)))


「これは決定だ!!」


(((えぇぇぇぇぇーーーーーー!?)))


「ですが、大魔王様...「反論は認めない!」」


 大魔王様は私の反論に声を被せ、召喚は決定してしまったみたいです。


---


それからすぐに召喚の儀式が行われ、一人と一匹が召喚されました。


 しかし、召喚された方のステータスが魔法道具で調べる事が出来なかったのです。


「大魔王様!」


「ん?リナか、どうした?」


「あの、それが、ヴァルン様のステータスが、鑑定出来なかったのですが...」


「ああ、勇者のステータスは勇者自身しか見る事が出来ぬからな、だが、ヴァルンには、この事は教えてはならんぞ!」


「ヴァルン様は勇者なのですか?」


「そうだな、まだ確信は出来ない、だから、引き続き見張りを頼む!」


「かしこまりました。」

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