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第一章 探しもの(6)

 ニブルヘイム区画にあるオーガのランギのアジトが何者かに壊滅させられた。同日、同区画のアパート・ビヨンドにて、オーガのランギのギャング十五名の焼死体が敷地に山積みになって発見された。


 主な死因は斬撃と火傷。特記事項として、斬られた箇所と同じ箇所に重篤な火傷を確認できる。

 その次に、魔法道具バーンショットによる内臓破裂や出血大量によるショック死。三番目に撲殺と銃殺が入っている。殺害方法の違いから容疑者は複数犯の可能性大。

 その中に魔法使いもしくは怪物(モンスター)がいる恐れあり、十分注意されたし。

 この事件は刑事課が担当。ニブルヘイム区画まで勢力を伸ばしていたネルガル傘下の非合法組織が、オーガのランギによるシマへの侵攻に対する報復だとして、捜査官バルドルが簡略に処理した。


 この手の抗争は治安維持対策課が受け持つべきだ。起こる前に容疑を作成し、捜査権を利用して中に入り込み、別件逮捕でもできる事を祈りながら先制を取りたかった。被害は現状よりも減少するし、ニブルヘイム区画の治安を取り戻せると言うのに。


 最も気がかりなのは、オーガのランギのアジト壊滅前に発生したミズガルズ区画郊外で起こった火災。カバラ式封印法の一柱『ユグドラシルの苗木』の消失を情報局捜査官フレイアから報告があった。旧神々の時代に神々と人間による戦争『ラグナロク』の首謀者、虚実の神ロキの封印が解けてしまった事だ。


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