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~序~

 初めまして、かーばんくるです。

 この作品を一人でも多くの人に読んでもらえたらと思います


 ※話の都合上、この0話は非常に短くなっております

 0


 違和感、まるで自らを取り巻く全てが偽りであるかのようなそんな感覚。少年はいつだってそんな中で生きていた。


 涙を流す程悲しい出来事はあった。理不尽に怒りもした。心の底から楽しいと思える、そんな出来事もあった。だがそれはこの国に生まれ、ごく普通に育てば誰でも経験する範疇(はんちゅう)の出来事だ。


 もし、どこかで悲劇が起こったならば痛ましく思うだろう。それは同情心とも呼ばれるものかもしれない。だがそれは誰だってそうだろう。顔も知らない、話したこともない誰か。遠いどこかでその誰かが不幸に合ったとしても、目を覆いたくなるような悲惨な経験をしたとしても、それは画面越しでしか知らない、所詮他人事にすぎないのだ。

 

 人並みに幸せで、人並みの不幸もあって、そんな当たり前の生活。物語のような展開は物語でしかありえない。事実は小説より奇なり。なるほど、最もだ。だがその言葉が当てはまるような出来事程、自分とは遠い世界の物語なのだ。


 そう、所詮は他人事だったはずなのだ。そうであるはずなのに、何故かこの違和感だけは消えることはなかった。当たり前の生活を当たり前と思えない。自分にとっての当たり前とは、もっと違うもののはずだ。そんな考えが一日足りとも消えることはなかったのだ。


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