8
ウチのクラスの馬鹿共のせいで僕はクタクタになって家に帰った。
そして、僕はなんとか我が家に着いた。
愛しの我が妹が待っている我が家。
我が天使を見ればきっと疲れも吹き飛ぶはずだ。
さぁ、入ろうパライソに。我が天使が待っている我が家に。
僕は残りの力を振り絞って玄関の鍵を開けて家に入った。
「ただいま」
僕がそう言って家に入るとそこには驚愕の光景があった。
我が天使が殆ど生まれた姿をしていたのだ。正確に言えば裸で白いエプロンを着ていたのだった。
俗に言う裸エプロンだ。
「お帰りお兄ちゃん」
我が天使の笑顔は疲れきった僕の体を癒してくれた。
僕はその場に感激の赤い涙を鼻から吹き出して倒れたのだった。
僕は5分くらいその場で気絶していた。
まったく、少し刺激が強かったな。
僕と咲はリビングに移動した。
「お兄ちゃん、カレー温めるからちょっと待ってね。お兄ちゃんはゆっくりしていてね」
台所で妹は鍋のカレーを暖めていた。裸エプロンで。
マズイ、すごい見たい。
でも、妹の裸エプロンを見る勇気がない。何か悪いことをしている気になる。でも、こんな神様がくれたチャンスを逃す訳にはいかない。
僕は妹にばれないように本を読んでる振りをしてチラチラと妹の裸エプロン姿を脳内にインプットしていた。
マズイ、鼻から心の赤い涙が溢れでてきている。
僕は心の赤い涙を吹きながら裸エプロンを拝ませてもらった。
はぁ、神様は困難を与えたあとに必ずご褒美をくださるんですね!
妹の裸エプロンをチラチラ見ながら、心の涙を吹いていると恐るべき事が起きた。
「アッ、シマッタ」
妹が水差しに入れていた水をひっくり返し体がビショビショになってしまったのだ。何か棒読みだった気がするが気のせいだろう。
「大丈夫が咲!ケガは無いか!」
僕が急いで駆け寄ると咲は僕を下から見上げていた。
の体は白いエプロンが透けていて殆ど裸と同じ状態だった。
マズイ、鼻から血が!
僕は鼻を押さえながら咲の天使のような柔肌に傷がついていないか全身を見た、穴があくくらい見た。よし、妹にケガは無いな。
「咲、とりあえず僕が水差しを片付けておくから早く気がえてきなよ」
「いいよ、晩御飯を食べたらすぐにお風呂に入るからこの格好でいいよ」
なんだと!そんな嬉しい………いや、咲が風邪を引いてしまう。
僕はそう思いながら何も言わずに水差しの片付けを終わらせた。
だって、咲のスケスケ裸エプロンが見たかったのだ。
「いただきます」
僕と妹はカレーを口に入れた。
あれ、何かいつもと味が違う気がする。
「あれ?咲、カレーの味を変えた?」
「うぅうん!あの………………新しいルーを今回試してみたの!」
「へぇ~。そうなんだ」
中々いけるな。おっ、ニンニクの匂いがするな。面白い香りだな。カレーにニンニクって合うんだ。
僕はカレーを食べていると何か食べた事の無い肉があった。
「あれ?何だかこの肉食べた事のない肉だけど何の肉?」
「あぅ!えっ………と。スッ………ヤギさんのお肉だよ」
「へぇ、ヤギの肉~。珍しいな」
何だか、見た目が以前にテレビ番組で見たスッポンに似ていたが気のせいだろう。
その後も今日のカレーは色々と面白かった。
他にも、うなぎなどが入っていた。今日は咲も色々と挑戦してみたのかな?
夕食を食べ終えてから大変な事になっていた。
すごいムラムラするのだ。
おかしい、何でこんなにムラムラするのだ!
このままだと妹を襲いかねないので僕は今日は早めに寝ることにした。
「咲、今日はもう寝るね。ちょっと今日の仕事は大変だったんだ」
僕はそう言ってリビングを出ようとすると咲が
「………………………………………いくじなし!」
咲は頬を膨らませていた。
あれ?僕は咲を怒らせるような事をしたかな?
感想などよろしくお願いします。