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今回は少しやり過ぎた気がします。
感想などお願いします。
今回は特に気になります。意見などでも構いません
さぁ、覚悟を決めるとしよう。確かに恥ずかしいか気合いで乗り気ってやる。
「お客様、セットのオムライスです」
僕がメイド服に着替えてオムライスを持ってきた。運んできたオムライスを見て要達はテンションがおかしいほどに上がっていた。
「ハートマークきーーたーーーー!!」
「くそ!俺もこれにするんだったな!」
ケチャップのハートマークにテンションが上がっているこいつらには可哀想なので真実は伏せておこう。仮に店長が書いたハートマークでもこいつらは感動しているのだからいいだろう。
「では、御主人様。あ~~~ん」
僕がオムライスを一口分スプーンにすくって注文した奴の口に運んだ。
すかさず、店長がこちらの写真を取りまくっていた。店長料理を作ってください。
さてと、僕のクラスメイトは嬉しそうに口を大きく開けて僕の差し出したスプーンの上にある一口分のオムライスを食べた。
「うまい!そして、可愛い!」
奴は口の中のオムライスを食べながら気を失っていた。
「あいつ、オムライスを一口食べただけで昇天しやがった!」
「恐るべき威力だな!メイドさんのあ~~ん!」
要と朝霧が何か熱弁しているのを放っておいて、僕は次の料理を運ぶために厨房に戻った。
「別にあんたのために作ったんじゃないんだからね!」
僕は某ライトノベルの金髪の妹のコスプレをして肉じゃがを運んできた。
それを見て注文した奴はまた昇天していた。
「何て威力なんだ!高坂桐○の作った肉じゃが!」
「ツンデレの素晴らしさを改めて感じたメニューだな!」
さっきのように要と朝霧が解説のような事をしていた。
一応、この肉じゃがも店長が作った事は伏せておこう。
「この鯖の味噌煮に食べてくれますよね!食べてくれないと殺しますよ!」
今度のコスプレはさっきの某ライトノベルに出てくるあ○せさんのコスだ。一応片手には厨房から借りてきた包丁を持ってセリフは言った。手抜きはこいつらに失礼だからな。
そして、また恒例のごとく注文した奴は昇天していた。
大丈夫なのか!ウチのクラスの男子は!
「ヤバい!俺何だかヤンデレに目覚めそうだ!」
「あの目の色もヤンデレのものだったな。似すぎていて怖かったぞ!しかし、ヤンデレも素晴らしい!」
何だか要と朝霧の解説にもなれてきたぞ。
そして、次からが難問なのだ。
さてと、次は要の頼んだやつか………………………。これは恥ずかしいな。何が悲しくて僕はクラスメイトにこんな事をしているんだ。
まぁ、今日だけの辛抱だ。
「お客様、これは私の自信作にゃ。味わって食べてほしいにゃ!」
僕がそう言うとはじめの方に昇天した三人が立ち直りかかっていたのだが、再び昇天していた。
要も昇天していた。
「猫耳メイドに………………これほどの威力があったか。さすが要だ。これ………………は俺も………………」
朝霧が大量に溢れ出ている鼻血を押さえながら必死に解説していた。大丈夫なのか!
さて、いよいよ最後のメニューだ。しかし、一番大変かもしれない。朝霧が頼んだのは一本のポッキーを二人で食べるという簡単に言えばポッキーゲームのようなものだ。
さぁ、覚悟を決めてやるか。
僕は今かなり後悔している。
何故ならばポッキーゲームというゲームの恐ろしさを僕は知らなかったのだ。
二人で両方からポッキーを食べるゲーム。故に恐ろしい事が起きたのだ。
それはキスすれすれの所までいってしまっている事だ。
朝霧はいいかも知れない。女の子とキスしていると思っているから。でも、僕は明らかに男と分かっている相手とキスすることになる。それは特殊な性癖を持っていない僕にとってはかなりキツいものだった。
そして、僕は全てのメニューを出し終える頃には燃え尽きていた。
早く帰って妹に癒されたい。
本当に妹の存在を尊く感じた時間だった。
ちなみに要達は店長から渡された領収書を見て再び気を失ったらしい。
あのメニューそんなに高かったのか!
だから、誰も頼んでいないのか!
しかし、奴等はまた金を貯めて頼んでやると息巻いていた。
頼むから、2度と来ないでほしい。