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さてと、急な話だがもうレクレーションパーティーの日になった。
まぁ、僕は別にやることはなかったのだが。
前日までの準備などは僕は関わっていないからやることは当日の接客だけなんだけどな。
まぁ、要や朝霧はかなり気合いを入れてコスプレのコスチュームを作っていた。しかも、こいつらは裁縫の能力が異常に高い。
何で男なのにこいつらはこんなに裁縫の能力が高いんだろう?
僕は不思議に思っていたが、二人のおかげで準備はかなり進んだらしい。
「「あの~。徹君?君の衣装はどうしたのかな?」」
「着るわけ無いだろうが!お前らはバカなのか!何で僕が魔法少女のコスプレをしないといけないんだよ!」
僕は当日に咲に渡されていた僕のコスプレを家にわざと置いてきた。理由は言うまでも無い。着たくないのだ!
いつもバイトでしているのと学校でするのとでは別物だ。流石に学校でするのにはかなり抵抗があるのだ。
要と朝霧は僕に魔法少女のコスを着るように僕を説得している訳なのだ。
「「なぁ、お願いだから、コスプレをしてくれよ。頼むよ、男の娘にはかなり需要があるんだよ」」
「絶対お断りだよ!」
「「仕方ない、なら無理やり着させてやる!!」」
そう言って二人は僕に襲いかかってきた。
そして、そのまま二人は僕の蹴りによって吹き飛ばされていった。まぁ、死んではいないはずだ。
「はぁ、テンションが下がるな~、どっかの誰かさんがコスプレしてくれないから」
僕の横で要はぐだぐたと文句を言っていた。僕が魔法少女のコスを着なかった事を言っているのだ。
「別にコスプレはしてるじゃないか」
「あのな!何でお前がシルバーク●ウのコスプレをしてるんだよ!」
要は僕の着ているのに不満があるようだ。銀色の細身のマシンのような体は本物を忠実に再現しているので僕はいいのだけど、ま
ぁ、本当は男のキャラのコスプレがしたかったのにもう男のキャラのコスが無かったので諦めてこのコスを着ているのだがこれも悪くはない。
「まぁ、お前は●レンのコスプレなんだから良いじゃないか。僕もそれが来たかったよ」
「まぁ、エレ●も悪くはないけどな。そうだお前も進撃の●人のコスプレにしたらどうだ!まだ1着残っていたぞ!」
「それも女の子のコスプレだろ!お前いい加減にしないとうなじを切り落とすぞ!」
僕と要がそんな会話をしていると放送が入って生徒会副会長が全校アナウンスで開始の宣言をした、
よし、忙しくなるぞ。
「あれ?お兄ちゃん自分のコスプレの服を忘れてるよ。そうだ、届けて上げよう!」
僕はこの時に妹が僕がわざと家に置いてきたコスを持って学校に来ている事を知るよしもなかった。
そして、これから起こる出来事が妹を巻き込んで大きくなっていくのをまだこの時の僕は知らない。
各話のサブタイトルを決めようと思っています。
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