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作者は色々と不安なので感想貰えると凄く嬉しいです。

英語の問題は意外な事に普通だった。

てっきり『加速世界を英語に直せ』などという問題がくるのかと不安だったが大丈夫だった。第五問と六問は何とか解けた残りはあと四問だ。

このとき、僕は油断していた。英語が普通だったので他の問題も普通だろうと。しかし、社会や化学は普通ではなかったのた。


『第七問 江戸時代にいたと言われる刀を使わない剣術。虚●流の七代目当主の名前を答えよ』

もう呆れてしまった。これはダメだろう。どう見てもこれは刀●の話だろ!●語は確かに歴史小説だけどこれはフィクションだろ!

良いのかこんな問題で!

とりあえず、先生を呼んだ。

「どうした黛?」

「先生、この問題はいいんですか!」

「いいんだよ、この問題は社会人としての一般教養を確かめる問題なんだよ」

先生はそう言って他の場所の見回りに言った。

いいのか?この学園?

僕はぶつぶつ言いながらも解答を記入していた。


『第八問 昔、ロンドンの地下にあった王立の魔法学園の名前を答えよ』

もう、つっこむのは止めた方がいいのだろうか?

何でD.●なんだよ!ゲームをやった事がある人しかこの問題は分からないぞ!アニメしか見てない人には分からないだろうに。

僕はため息をついていた。

どんどん問題がマニアックになっている気がするけどもう気にしない方がいいだろう。

僕は妹に似ていたサラが好きだったな。

妹も攻略した時のサラみたいにデレデレに僕に甘えて欲しいな。

そうだ、店長に頼んであの●.Cの制服を作ってもらおう。いや案外店長が作っているかもな。

さてと、次の問題はどんなのたろう。


『第九問 次の物質のうち電気を通さない物質はどれ? 1聖剣デュランダル 2シルバークロウ 3ガバメント 4純粋な水』

何だろう、答えは分かっているのだがつっこむのは止めよう。

しかし、先生もふざけているだう。4以外は多分鉄で出来ているだろう。だけど、もう慣れてきたので僕は普通に解答を記入した。

さてと次はラストだ。これでこんなつっこむ所しかなかったテストがようやく終わるのだ。

さぁ、あと一踏ん張りだ。


『第十問 シスコンの素晴らしさについて400字以内で書け。

もう理科の問題ですらない!

「先生!ちよっと来てください!」

僕は先生を呼んでいた!

「先生!これは理科の問題では無いですよね!」

僕がそう言うと先生は大きく横に首を降った。

「分かっていないな黛。これは生物の問題なんだよ」

「生物の問題?」

「そうだ、この問題は禁忌とされている肉親との恋愛を何故人間は行うのか。実に感慨深い問題だろ」

なるほど。確かにそれは面白い問題だな。

僕も妹は大好きだけも妹に手をだすのにためらいを感じている。

確かに、それを考えればシスコンは生物的な問題だな。

僕はそう納得するとすぐに自分の思いを解答用紙に書いていた。

筆は思うように進み僕は自分の気持ちを全力で書くことが出来た。

もう、悔いはない。


「さてと、皆さんごきげんよう。これからテストを返したいと思います」

テストが終わった次の日に副会長が誰かを連れて教室に来た。

連れてきたのは男だった。眼鏡をかけていて何だか顔が性格のひん曲がったような顔をしている奴だった。

「はぁ、何でこんなゴミどもと同じ空気を吸わねばならないのですか副会長」

嫌みメガネは副会長に向かって何か言っていた。

ウチのクラスの血の気の多い奴らはすでにキレそうだ。

確かこいつは…………。

「お前は学年一位のガリ勉メガネ!」

要の分かりやすい説明でよく分かった。

こいつか、学年一位のオール100点の天才は。

「おそらく、彼が今回も学年一位を取るでしょうから今回は特別にこの教室て彼のテストを返す事になりました。ちなみに点数も今回は発表したいと思います」

それはひどいな!点数をバレたくない人もいるだろうに。

僕はそう思いながらもテストが返されるのを暖かい目で見守ろう。


「櫻さん、15点」

櫻君が死にそうな顔をしていた。可哀想だな。

「次、川村君」

川村?誰だそれは?そんな奴がこのクラスにいたか?

「黛、川村って言うのはあのガリ勉メガネの事だよ」

僕に要が教えてくれた。あぁ~。だから聞き覚えが無いわけだ。

「川村君は100点です」

クラスのみんなががっかりしていた。100点にはどうやっても勝てないだろ。

「さてと、次は要君ですね。えっ!嘘でしょ!」

副会長が要の問題用紙を見て驚いていた。

「要君、100点です」

クラスの中が歓声に湧いた。

「よっしゃ!これで文句ねえだろ副会長!」

「いいえ、この学園では一位が二人でた場合は前回のテストの点で順位を出すので川村君が一位です」

「そんな~。」

みんなはかなり落ち込んでいた。当たり前だ。


そのあと、委員長も朝霧も100点を取っていたが川村には勝てない。くそ、これまでか

副会長もそれが分かっているためかこちらに向かって哀れみの声をかけてきた。

「皆さんは良く頑張りましたわ。それでも勝てないことがあるという現実をしっかりと実感したことでしょう。これに懲りたらこれからは大きな力には歯向かわない事ですわね」

「まだだ!徹のが、黛 徹のが残ってるぞ!」

「ふん、今さら何が起きてもこの状況を。この負け戦をひっくり返す事など。あなた達の最後の希望を粉々にして差し上げますわ。黛 徹、点数は……………何でっすて!」

副会長が目を点にしていた、

一体何が起きたのだろう。

「早く読み上げろよ、副会長さんよ!」

「ありえませんわ!こんな点数はありえませんわ!黛 徹。120点」

周りの空気が止まった。みんなの思考が僕の点数によってフリーズしたのだ。

えっと100対120だから…………………、120点!!

そんな事があり得るのか!!

「ありえませんわ!」

副会長はすぐに携帯を使ってどこかに電話していた。

すると、生物の先生が急いできたのだった、


「先生!何ですか!この第十問の25点は!何で五点の問題でこんなに高い点数がついているのですか!」

「簡単な理由ですよ、黛の文章にはシスコンとさ何ぞやという問いに対しての至高の答えが書かれていたからですよ。他の生徒ではあり得ないほどの出来でした。彼のシスコンの素晴らしさについての文章からは逆に私が学ぶ事が多かった。だから、その点数をつけたのです。この黛の書いた文章は私の研究に大いに役に立った。だから25点をあげたのですよ」

副会長は悔しそうな顔をして教室を飛び出して行った。


「やったな徹!」

「お前はやれば出来るやつだと思っていたんだ!」

「さすがですわ徹様!」

「良くやった!さすがは俺達ギャルゲー研究会のホープ!」

「流石だぜ!俺の親友!」

みんなは僕を誉めちぎっていた。

「みんな徹を胴上げするぞ!」

要の発言と共に胴上げが始まった。

「やったな。そ~れ! シスコン!シスコン!シスコン!シスコン!シスコン!シスコン!シスコン!ロリコン!シスコン!」

「おい!途中変なのが混ざってたぞ!」

僕らはそんな風に胴上げをしてみんなで喜びを分かち合っていた。


まったく、シスコンは最高だぜ!

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