表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
188/268

2013/01/04 Fri

風邪が治りません(泣

2013/01/04 Fri


…………*


別に女の子と話すことが苦手な訳ではない……と言いたい。


小学校・中学校の頃は気軽に名前で呼び合っていたし、僕はアダ名でも呼ばれていた。


その頃の僕は性への目覚めはなく、「オトコノコ」と「オンナノコ」をただボンヤリとしか捉えていなかった。



きっかけは、近所のお兄さんだった。その人は、その……所謂、Hな本を沢山所持していた。


古紙回収の際にそれを見かけた僕は、ただただ凝視することしか出来なかった。


多分、お兄さんには気付かれていたんだと思う。僕がそーゆーのに……。


それからというもの、お兄さんは僕を見かける度にHな本を買わないか? と勧めてきた。


アホみたいな値段をふっかける訳でもなかった。どうせ捨てるのであるからとかそんな理由なのか破格な値段だった。


僕はあまりお小遣いを浪費する方ではなかったので、お兄さんからの本を買い続けた。


そして、気付く頃には思春期真っ盛りのチェリーボーイの完成って訳だ。


僕はいつの間にか女の子をどのような目で見てよいのか分からなくなってしまった。


溢れんばかりの性欲をお兄さんからの本で昇華させる日々に、突然舞い降りた一通の手紙。


哀染さんからの手紙。


…………*


昼休み終了まで残り20分くらいになって、ほとんどの学生はそれぞれ自由に活動していた。


部員同士で固まって活動内容について話す人達もいれば、昼ご飯を食べたグループでコイバナをしている人達もいる。


必死になって勉強している人もいる。高校生活はまだ二年近くあるのだから……と思わないでもない。


僕は哀染さん待ちなので廊下にある椅子に座りながらボヘーと宙を見ていた。怠惰こそ美徳ですね。


それは働き者しか言う資格がありませんけれどね……(遠い目


かれこれ十分以上は座っていた。もし僕が女の子だったら「へい彼女〜俺らと遊ばな〜い?」みたいな頭の悪そうな連中に絡まれていたらだろう。


そんで僕は「人を待っていますので!」とか応えるんだろうね。うはっテンプレ過ぎr……


あ、来たっ!


彼女……哀染さんが教室から出てきた。きっと食後のうがい手洗いだろう。


僕もさっき済ませておいた。うがいしとかないと、なんかモヤモヤするよね。



嬉しいことに彼女一人だった。女子の団体さんで来られていたら困っていたな。なんか恥ずかしいよね。他の人には聞かれたくないよね、ね?


よしっ、声を掛けよう!

ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ