2013/01/04 Fri
風邪が治りません(泣
2013/01/04 Fri
…………*
別に女の子と話すことが苦手な訳ではない……と言いたい。
小学校・中学校の頃は気軽に名前で呼び合っていたし、僕はアダ名でも呼ばれていた。
その頃の僕は性への目覚めはなく、「オトコノコ」と「オンナノコ」をただボンヤリとしか捉えていなかった。
きっかけは、近所のお兄さんだった。その人は、その……所謂、Hな本を沢山所持していた。
古紙回収の際にそれを見かけた僕は、ただただ凝視することしか出来なかった。
多分、お兄さんには気付かれていたんだと思う。僕がそーゆーのに……。
それからというもの、お兄さんは僕を見かける度にHな本を買わないか? と勧めてきた。
アホみたいな値段をふっかける訳でもなかった。どうせ捨てるのであるからとかそんな理由なのか破格な値段だった。
僕はあまりお小遣いを浪費する方ではなかったので、お兄さんからの本を買い続けた。
そして、気付く頃には思春期真っ盛りのチェリーボーイの完成って訳だ。
僕はいつの間にか女の子をどのような目で見てよいのか分からなくなってしまった。
溢れんばかりの性欲をお兄さんからの本で昇華させる日々に、突然舞い降りた一通の手紙。
哀染さんからの手紙。
…………*
昼休み終了まで残り20分くらいになって、ほとんどの学生はそれぞれ自由に活動していた。
部員同士で固まって活動内容について話す人達もいれば、昼ご飯を食べたグループでコイバナをしている人達もいる。
必死になって勉強している人もいる。高校生活はまだ二年近くあるのだから……と思わないでもない。
僕は哀染さん待ちなので廊下にある椅子に座りながらボヘーと宙を見ていた。怠惰こそ美徳ですね。
それは働き者しか言う資格がありませんけれどね……(遠い目
かれこれ十分以上は座っていた。もし僕が女の子だったら「へい彼女〜俺らと遊ばな〜い?」みたいな頭の悪そうな連中に絡まれていたらだろう。
そんで僕は「人を待っていますので!」とか応えるんだろうね。うはっテンプレ過ぎr……
あ、来たっ!
彼女……哀染さんが教室から出てきた。きっと食後のうがい手洗いだろう。
僕もさっき済ませておいた。うがいしとかないと、なんかモヤモヤするよね。
嬉しいことに彼女一人だった。女子の団体さんで来られていたら困っていたな。なんか恥ずかしいよね。他の人には聞かれたくないよね、ね?
よしっ、声を掛けよう!
ありがとうございます。