2012/26/ Wed
2012/12/26 Wed
あれ? 今年はサンタさんが町にやって来なかったような気がする……?
ウチにもプレゼントを置いていかなかったし、町や街のイルミネーションを鑑賞しなかった。何故なんだ……。
ふと思い直すと、今年はほとんど家に篭っていたような気がすr…………気のせいだ。間違いだ。勘違いだ。
木筒……続き。
僕は何時も後悔している。直感で判断する時は必ずベストな成果を果たせず、後々に家へ帰ってから風呂場で愚痴るのだ。
そう、今回もまた。
…………*
暖かな陽射しに包まれて、僕はすぐに眠ってしまったようだ。
遠くから部活動での掛け声や、吹奏楽部の部員が奏でる音色を子守唄のように聴きながら。
夢を見ている。
夢の最中に「これは夢だ」と認識出来ているのは何時以来だろうか。
不思議感覚だ。「夢の中」という世界を自由自在に支配出来る優越感。自分自身を思い通りに動かすことの出来ない不快感。脚が地に着いていないような浮遊感…………。
泣いている子どもがいる。地面に蹲り、袖で涙を幾度も幾度も拭う。周囲にはその子を気使うような大人はおろか、人さえいない。
僕はただその子を見ているだけだ。
あぁそうか。あの子は…………
「やあ、お目覚めかい?」
「…………ん?」
眼を薄く開く。視界に広がるのは燦々たる太陽と誰かの横顔。
「起きたのかと聞いているんだよ?」
「あ、ああ。起きているよ」
寝惚け眼をこすりながら、ぽやぽやと応える。
「やれやれ、参ったね。私にとっては大イベントだと言うのに……」
僕はその言葉にて、意識を強制的に覚醒させられる。そうだった、今はあの手紙の……待ち合わせ!
ありがとうございます。