2012/12/18 Tue
2012/12/18 Tue
続き。期待はせんといて。
すると彼女は僕に微笑んできたのだ!
これは、やはりアレなのだろうか。いやいやいや。餅つけ。
とりあえず僕も微笑み返すことにした。そのまま見つめ合うこと数秒……物凄く恥ずかしい。
うわっ、絶対に耳まで赤くなってるよコレ。なんで僕の方が一方的に恥ずかしくならないといけないんだ?!
穴があったら入れてみたい。間違えた。穴があったら入りたい。てか、願望なのか? 思春期してますね、僕……(遠い目
寧ろ今から掘るか、開発しますか、アッー!
…………もう、なにがなんだか。
混沌となる思考は無視しようと思う。多分、このまま半刻ばかりは悶々としていられるから。そんなの嫌だ、恥ずかしい。
僕は席を立ち、便所へと向かった。手紙の内容を確認するために……。
もしだよ、仮に封筒の中身が町内会の福引き券とかだったら……なんてオチは嫌だよ、絶対に。
…………*
手紙は、『今日の放課後、体育館裏までちょっと来いや』という感じだった。若干、ニュアンスが変わっているかもしれないけど、まぁ、だいたいこんな内容だった。
放課後に呼び出し、しかも女子から、コレなんてギャルゲ? と訊ねたくなるよ、本当に。
不良娘とかだったらそりゃ怖いけども、差出人はあの(・・)哀染さんなのだ。
だから、まさに半信半疑な状態である。
哀染愛。
哀しみに染まる愛。
名前なんてモノは別にこれといった強制力もないはずだ。その人が名前によって人生を左右される訳でもなかろう。
だけど、だからと言って、全く無関係という訳でもない。
名は体を表すという言葉は存在するし、国語の小論文でもナニカそのようなことが書かれていたのは記憶に新しい。
言葉に縛られると表現するのか、まあよく分からないけれど、彼女は所謂、特殊な人なのだ。
ありがとうございます。