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645年に償わせる

 岸から石を放り込んで作った桟橋には干し魚、木材、布、角を詰めた藁箱が重なっていた。

 地方から集めた財物を背負う人の列は丘をまわって、畿内へ向かう。

 殺し屋はいま、それを船の上から眺めていた。

 大臣の刺客に襲われるのと船で大陸に渡るのはどちらも同じくらい危険だった。遣隋船が死ぬか生きるかの航海をしているのに、この小舟が無事に渡れるのかははっきりいって怪しい。

 ただ、このまま大臣に殺られるのは面白くない。

 殺し屋としてはかなり頭に来ていたから、なんとか報復をしたいが、髭の武人の言う通り、いまはできない。

 自分を始末し損ねたと知ったら、大臣は警備を厳重にするだろうから今は無理だ。

「でも、まあ、待つのは得意だ」

 大臣が死んだら、その子に、その子が死んだら、その孫に償わせてやる。

 そうだ。そのうち、きっかけがある。

 たとえば、飛んできた沓を拾ったら、それが蹴鞠のさなかの皇子みこの沓だったとか。

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― 新着の感想 ―
うむ全然わからな、何がわからないと言ってお話の発端と結末が、わからなくても名作ってのはフツーにありますね。タイムスリップってやつ?サルトビサスケは人の名ではない術の名だってコト?そこらは勝手に折り合い…
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