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安らかに  作者: 秋山 京
4/6

休日

休みの日に土砂崩れのあった隣町に足を運ぶ。

町にお金を落とすためと、誰にでもなく言い訳をする。


解放された海側の道路から県道に合流すると、給水所がの水を持って歩く人とすれ違う。

木が倒れ、道の途中に壁の色が違う場っていた。

見知った風景が変わるのが信じられずに動画で何度も、何度も見た場所だった。


目的の施設に着くと、海側の駐車場に消防車両がずらりと並んでいた。

全国から来た、たくさんの人が助けようとしている。


子会社の社員に、家が流されたと聞いていた。

色々詰まった思い出が、一瞬で失われる。

それがもし僕だったら…

家だけだったら、立ち直れる。

家族ごとだったら、心が折れる。


通っている温泉施設の暖簾をくぐる。

出迎えてくれるお姉さんの笑顔は変わらなかった。

温泉の湯加減も変わらないし、露天から見える景色も変わらない。

ただ、普段は混雑している休憩室にいたのはカップル2組だけだった。

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