2話
柊「うわぁ…グラフィック、スゲェー…」
すでにログインしている人もいるようだ。だが、みんなグラフィックに見入っているか、待ち合わせをしているのか椅子に座っている。
「お前柊か?」
柊「そういうお前は楸?隣にいるのが椿!?」
楸「よかった。そんなにアバター変わってなくて。一生会えないかと思ったぜ」
柊「いや、金髪ロングのイケメンて三国の時代に合わない気が…」
楸「楽しむんだから別に良いだろうよ。どうせ装備したらあんまり関係ないんだし」
柊「それにしても…本当に椿か…?可愛すぎんだろ」
椿「は?アバター髪以外変えてないけど」
柊「マジで?いつも髪下ろしてるから…え?」
椿「ゲームの中くらい、いいじゃん。現実は汚すぎるんだよ」
柊「どこでこんなに捻くれたんだ…」
椿「なんかいった?」
柊「いや、べつに…
楸「それでどうするんだ?」
柊「とりあえずパーティー組もうぜ」
―
柊「へぇ、三国同盟…って二人とも魏じゃなかったのかよ…」
楸「俺は呉軍の美女たちにメロメロだよ…」
柊「確かに二喬も可愛かったしな…」
楸「大体みんな可愛い。他のところはお姉さん。みたいな人が多かったな」
柊「それで椿が蜀と…」
椿「趙雲様、馬超様カッコイイ!」
柊「確かにカッコいい人多いな…」
椿「魏はオジ様みたいな人が多くて悪くはないんだけど…」
柊「でもまぁ、三国同盟ってバフで経験値1,5倍だし結果いいんじゃない?」
楸「同国なら2倍とかありそうだけどな」
柊「あ、そうかもね。でもデバフにならなくてよかったよ」
椿「楽しくやるんだから国同士の争いなんかを兵士に押し付けるなって話になるけど」
柊「それを言っちゃったらこのゲーム終わっちゃうんだよなぁ」
椿「確かに」
楸「それでアバター作りにハマりすぎて説明ほとんど聞いてなかったんだけど、どういう感じで進めていくことになるん
だ?」
柊「そうなる?ま、いいか。レベル上げる方法は討伐をして、訓練場でステータスを変えるって感じかな」