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異世界帰りの勇者、RPG世界にモブ転生  作者: ヒカリ
第一章 王立学園入学 そして邂逅
22/24

中級者の森 1 突入


 無事に武器を買えた俺は、サン、ゴンと共に中級者の森に行く予定を立てた。


 そして武器を買った次の日、朝ごはんを食べた後、寮で冒険の準備をしてから東の冒険者ギルドまで来た。


 掲示板を見るとそこを埋め尽くすように依頼が貼られている。


 依頼は恒常のものとそれ以外に分かれ、例えば護衛依頼だったり、希少な植物の採取やレアなドロップアイテムの入手など様々な依頼があるんだ。


 恒常の依頼では、近くに生息する魔物を倒してドロップアイテムを持ち込めば買い取ってもらえるというもの。つまり、近くに生息している魔物なんざ依頼を見れば一発で分かると言う事だ。


 <中級者の森>で、俺たち銅級に推奨されている魔物は


 <ゴブリンファイター>などのジョブ持ちのゴブリン。<ゴブリンソードマン>や<ゴブリンメイジ>などが当たり、コイツらは必ず数体で組んで来るから森の序盤でもソロでは厳しい。流石の俺でも遠距離攻撃してくる相手に1人では無理だ。


 次に<フォレストバード>という鳥の魔物。姿はキツツキに似ているが30cmは余裕であり、攻撃の貫通力はヤバい。勿論、空を飛んでいるので現実ではゲームよりも戦いにくそうだ。


 最後は<魔ジカ>と言う鹿の魔物。日本で見る普通の鹿と殆ど変わらないが、ゴツくて刺々した立派な角の間で魔法を溜めてこちらに放ってくる。おそらく魔法を使うシカ、略して魔ジカという事だろう。


 銀級用の方を見ると、それらの上位種やらオークやら、他の種類の魔物の依頼紙も見られるが、流石にもうレベルの合わない相手とは戦わんよ。ゴブリンファイター相手でも思ったよりギリギリだったしな。


「どう? 依頼は見れた?」


 サンとゴンは受付と話し終わったようで、俺の後ろまで来ていた。


「ああ、確認できたぞ」


「それじゃあ話し合おうか」


 情報収集の後は情報の共有と魔物への対応を考える。俺たちの手札を改めて教え合って、動きを擦り合わせるんだ。


「俺はレベル25で、<戦士>のジョブレベルは4だ。普段使いしているのは槍だが色々使えるぞ。サブウェポンとして短剣を持っていて、火の魔法もたまに使うな」


「僕もレベル25の<戦士>で、ジョブレベルは4。主に長剣を使った前衛で、一応魔法も全属性使えるように準備しているよ」


 <戦士>のジョブは魔物で言う<ゴブリンファイター>と同じ感じのジョブだ。<戦士>や<剣士>などの初期職、低位職などと呼ばれるジョブはレベル上限が10までであり、何レベルかごとにスキルを獲得できる。


 <戦士>のジョブレベルが4なら、次の一撃の火力を高める〈チャージ〉、強い一撃を与える〈パワーアタック〉の2つのジョブスキルを覚える。2人に聞けばその通りとのこと。


 <剣士>のジョブレベルが2なら、剣で強い一撃を与える〈スラッシュ〉を覚えている。


「俺はレベル21の<剣士>だ。ジョブレベルは2。水魔法も使うが、威力は無いからあまり当てにしない方が良い。防御能力にステータスが振られているから守りは任せてくれ」


 そう言う今の俺のステータスとしてはこんな感じ。


ーーー

シシ・クロウ:Lv21  剣士Lv2

HP:420

MP:100

STR:28 +2(剣士)

VIT:47

INT:24

AGI:25 +2(剣士)

MND:25

LUK:21

ーーー


 ステータスはパーティを組んだからってそう易々と見せるものでは無いというのがこの世界の常識のため2人のステータスとは比べられないが、ゲームでの知識では前衛のキャラはHPにポイントが振られている場合が多い。だからこそ差別化のためにはVIT(防御力)で勝負するべきなのだが、防御特化のキャラと比べれば見劣りしてしまう。


 何か強みが欲しいけれど………まあ、1つ考えている事はあるがまだ他人に見せれる段階じゃ無いから、無い物ねだりせずに今は中級者の森の攻略に意識を向けないとな。


 動きは決まって俺とサンが前衛で、主に俺が1番槍になる予定。ゴンは中距離で槍と魔法でチクチクと牽制する係だ。


 決定した勢いのまま中級者の森まで行く。


 森は<初心者の森>よりも大きく高い木が立ち並んでいるが、木々の間隔は広いため降り注ぐ光は遮られていない。比較的明るくて広い場所で戦うことが出来るが、その分デカい魔物を相手にする必要があるという事だ。


「一回下見に来た時も思ったが木と木の間隔が広いから、見通しが良くて周囲を警戒しやすいな。逆に遠距離攻撃を受けやすいって事でもあるが」


「そうだね。敵に出会ってみるまで分からないけど、特にゴブリンアーチャーやゴブリンシャーマンを警戒しとかないとね」


「俺も魔法耐性はないから迂闊に受けれないし、俺らのパーティには遠距離特化の奴も索敵できる奴もいないから慎重にいかないとな」


 現場に行く事で分かった事も考慮し、森を進んでいく。雰囲気的には周囲に敵の気配がないため背後を取られて奇襲されるという事は無いだろう。


 少し進んだ先で見晴らしの良い森を見渡していると木の影から魔物が出てくるのが見えた。


「敵だ!」


 現れたのは<ゴブリンファイター>2体に<ゴブリンメイジ>1体。ゴブリンファイターは2体とも前の遭遇とは違って大きな木の棍棒を持っており、ゴブリンメイジは黒くてボロいローブで体と顔を覆い隠して、先端がグルグルと渦を巻いた木の杖を持っていた。


 前にゴブリンファイター、後ろにゴブリンメイジの三角形な陣形だ。


 一番槍として俺が左のゴブリンファイターに向かっていく。敵が棍棒を大きく振りかぶって攻撃しようとしてきたが、俺の狙いはお前じゃねえんだよ!


 敵の振りかぶった隙を突いて横を大回りしながら駆け抜けけ、ブツブツと小声で魔法の詠唱しているであろうゴブリンメイジを目指して走る。


「お前らの相手は俺たちだ!」


 おそらくつい不意を突かれて、俺の方に気が向いてしまったのだろう。その隙を逃さないように、また、俺の邪魔にならないように攻撃して引き付けてくれたのだ。


 ゴブリンメイジが詠唱を終わらせないうちに側に来て剣での一撃を与える。魔法職といえど一撃で削れるほど低いHPはしていないが、痛みで詠唱を中断してしまえば後は俺のターン。


 ろくな抵抗も出来ないまま俺の連撃に沈むゴブリンメイジ。詠唱が攻撃するだけで止まってくれるのは、ゲームではあり得なかったこの世界ならではの利点だな。ありがたい。


 特に心配はしていないが一応フォローするために2人の戦いを見ると、サンが風魔法の〈ウィンドボール〉で体勢を崩してからトドメを刺して、ゴンは槍のリーチ差で安全に削り続けて倒していた。





ーーー

シシ・クロウ:Lv21  剣士Lv2

HP:420

MP:100

STR:28 +2(剣士)

VIT:47

INT:24

AGI:25 +2(剣士)

MND:25

LUK:21

ーーー


 この時のクロウのステータスは、合計としてはSTRが30、AGIが27になる。ジョブによって得られるステータスは基礎値の右側に「+(ジョブ名)」というような表記で書かれる。


たまに前科との比較として

STR:30 (+10) などの表記が出る、これは合計ステータス30中の10が前回と比較して増加したという事。


 また、武器や防具には攻撃力や防御力の値が設定されているが、それはステータスのSTRやVITなどの数値にに加算される表記にはならない。



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