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異世界帰りの勇者、RPG世界にモブ転生  作者: ヒカリ
第一章 王立学園入学 そして邂逅
20/24

時間割を決める


 入学式が終わり、先生からの説明を受けた俺たちは教室を出た後も3人で固まって過ごしていた。


「へえ、ここが2人が住んでいる部屋か。間取りはほとんど変わらないけど、ゴンはかなり荷物が多いね。いやクロウが少な過ぎるだけかな?」


 今は俺とゴンの部屋で過ごしているところだ。授業の設定をするなら部屋でするのが良いからな。


 別にサンハートの方の部屋でも良いんだが何やら問題があるようだ。こっちが巻き込まれないように配慮して詳しく説明してはこないが、俺は勿論ゲーム知識で知っている。

 主人公は第二王子と同じ部屋で暮らしてるんだ。そう、あの生徒会長の弟。別に性格が悪いわけでも傲慢なわけでもないが、同じ部屋となると様々な面倒ごとが起きてしまうんだよな。


 こっちの部屋はこっちの部屋で、ゴンの荷物が多いから3人もいるとちょっと狭いけれど。


「確かに俺の荷物が少な過ぎるってのは同意する。金はあるから良い装備を買うべきなんだがなあ」


 ゴンは結構なコレクター気質があり、魔物を倒して得た小遣いで装備や武器、アイテムなどを買い漁っているらしい。そのせいで、収納するための箱が幾つも置いてある。


 流石にそこまでの量は要らないが、装備はいくつか持っていたほうがいいからな。銅級になってすぐ買い替えてからは買ってないんだ。貯金が増えると逆にお金が使いにくくなる現象、あると思います。


「それなら今度買いに行く? 王都の方でも良いし、学園街でも店が有るらしいから、色々周ろうよ」


「良いじゃねえか。行こうぜ!」


 サンからナイス提案が出てくる。俺が遊びに誘われる日が来るとは感動だ。いや、嬉しいけどちょっとだ脱線してるな。


「まあ、それはまた今度な。それよりも今日中に授業の設定終わらせるようにしようぜ」


 話を元に戻して、授業の時間割について考える。


 この学園では午前と午後にそれぞれ3時間程度の授業が行われる。戦闘系の授業は全て午前に行われて、2日分は必修になっているが受けたいなら週5日全ての午前授業で受けるのも構わない。俺たちは全員そうするつもりだ。


 午後授業は座学が中心で、魔物、ダンジョン、魔法などについてだけでなく歴史や宗教などの詳しい話や薬学や魔道具作成などの物作り系の授業もある。


 ゲームではこういった授業を通じて、生徒との好感度を高めたり、様々なクエスト発生に関連したり、特殊技能を覚えたり出来るんだ。


 でも、せっかくゲーム世界に来たのだから、あまり旨味が無いけど歴史の授業を受けてみたいと考えている。ゲームで出てくる情報以外には、たまに公式が公開してくれる設定資料ぐらいしかこの世界の手がかりがないため、不測の事態に備えて知識を蓄えておきたいという思いがある。


 そして決めた時間割は


(曜日 午前授業 午後授業)


火の日 戦闘訓練    歴史

水の日 ダンジョン実習 魔物学

土の日 応用訓練    ダンジョン学

風の日 ダンジョン実習 女神教

光の日 戦闘訓練    詠唱魔法学

祈りの日 休み

祝福の日 休み


※7日で1週間。それぞれ月火水木金土日と対応している


 となった


 歴史を選んだ理由はこの世界を知るため。他の教科も同様で、どれだけの魔物や詠唱魔法が知られているのか。また、女神について詳しく知りたいと思ったからだ。


 しかし、ダンジョン学についてはちょっと特殊で、確かにこの世界での<異次元空間(ダンジョン)>の扱いは知りたいが、それ以上に1年生の上半期にダンジョン学を選ぶ事で出会えるキャラの好感度を上げるのが重要になる。


 ………そもそも俺にゲームのような好感度上げが出来るのか?実際ここはゲームじゃないし、主人公ですらないしなあ。


 自分のコミュ力に不安を感じて唸っている間に2人とも時間割を決めたみたいだ。

 

 俺ら3人の中では午前の授業と魔物学、ダンジョン学が共通している。サンの場合はそれ以外にスキル学、植物学、薬学をとっていて、ゴンの場合はサンと同じスキル学、ジョブ学、そして俺と同じ詠唱魔法学をとっていた。


「サンは植物学と薬学を取るんだな」


 植物学と薬学を同時に取ることで仲良くなるキャラもいるから悪くない選択だ。成長を促してやれば効果の高い薬を作れるようになるため、どれだけ仲良くなって信用されるかが重要だ。頑張れ、俺の代わりに好感度上げを頑張ってくれぇ。


 というか、サンは思ったよりも戦闘での向上心は無さそうだな。主人公なんだからもっと最強を目指してもらいたいけれど。


「まあね。ミダルス先生の言うことも一理あるし、手札は多い方が良いと思うから」


「なるほどなあ。俺は戦闘に関わる授業ばっか選んでやったぜ。先生の言うことが正しいなら、這い上がってこれるやつも望まれているんだろ?上等じゃねえか」


 ゴン、お前(の方)だったのか。反骨精神が逞しいが、その気持ちは俺にも分かる。


「そうだな。俺もこのままDクラスで燻っている気は無いし、授業が始まるまでの1週間、パーティを組まないか?」


 この学園は授業時間が15時くらいまでに終わるから、放課後や休日に行動できる時間が多い。ゲームでも休日は1泊2日の外出で、放課後には王都の森かダンジョン攻略に行くのがルーティンとなっていた。


 能力の差もーー俺が足手纏い側でーーあるからずっとパーティを組んでいられるわけではないが、一旦、主人公と共に行動しておくのが良いだろう。


「俺は賛成だぜ。3人でパーティさえ組めれば<中級者の森>にも行けるだろうしな」


「確かに。中級者の森はレベル20を超えた冒険者が3人いて初めて潜る資格があるなんて言うもんね。僕ら2人だけだと強く止められちゃってたから、クロウが良ければ行きたいな」


 中級者の森は王都から南東方向にある森で、適正レベルが20〜50。それもパーティを組むことが前提だ。


「そういえば2人は何レベルなんだ?俺は21レベルだ」


「俺たちはどっちも25レベルだ。そうだったよな?」


「うん。流石に20レベルを超えている魔物を相手にはさせてもらえなかったからね。周りの人も無茶していない限りはこのあたりのレベルだと思うよ」


 なるほどな。流石に毎日レベル上げしたとしても、レベル20以下の魔物までしか相手にできないならそんなもんだろう。レベルが上がるほど必要経験値は増えるし、相手のレベルが自分のレベルより低い時は取得経験値が減ってしまうからな。


 それに、俺のレベルアップのペースはかなり早いから追いつけたってのもあるだろう。異世界で培った雰囲気を感じる力のおかげで奇襲の心配をせずに走り回れるし、ドロップアイテムもほとんど回収せずに戦っていたからな。


 とにかくそこまでレベル差がなさそうで良かったよ。………いや、貴族なら金に任せたパワーレベリングくらいしてるか?やっぱりこの世界の情報が足りなさ過ぎる。



 この日は明日以降にパーティを組む事を約束した後、解散することとなった。自分の知識と照らし合わせるためにもあの2人にはお世話になることだろう。頼んだぜ。





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