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異世界帰りの勇者、RPG世界にモブ転生  作者: ヒカリ
第一章 王立学園入学 そして邂逅
18/24

[大幅改変中]    学園入学と測定


 ふう、俺の朝はいつも早い。


 今日は4月1日。学園に入学する日だが、今日も変わらずいつもの日課をこなしていく。

 学園の寮に来てからも毎朝に素振りと水魔法を使ったMP消費を行って朝食の時間になるまで過ごす、といった日々を続けており、今日も日課を終わらせて流れる汗をタオルで拭う。


 もちろんこの汗臭い状態のまま過ごすはずもない。一度部屋に戻ってシャワーを浴びるんだが、その時間には同居人も起きている頃。


「おお、ゴンも起きたか。おはよう」


「ん〜〜、ふう。おはよう。昨日はあんま寝れなかったから眠むいわ。そっちはいつも通りだな」


「村でも早起きしてたからな。習慣になってんだよ」


 ベットの上で伸びをしているゴン。俺と同じ部屋に住んでいるんだが、俺とは違っていつも朝食の時間が終わるギリギリまで寝ているんだ。


 気さくな奴で、初対面でもグイグイ来る。コミュ力強者というやつだな。これは内緒だが俺は若干コミュ症なところがあるから、コイツとなら仲良くやれそうで良かったよ。


 朝食を食べたらこの世界で初めて着る制服に手こずりながらも着替えを終わらせて校舎に向かう。さっきゴンは朝食の時間が終わるギリギリまで寝てるといったが、校舎が近いため朝食は学校が始まるギリギリまで食べることができる。

 つまり


「思ったよりも時間ギリギリだったな」


「間に合ったんだからいいだろ?」


 入学式の始まる直前に集合地点へと到着することとなった。ほんっとにギリギリだったぞ。


 入学式のため校舎のバカ広いエントランスに並ぶ俺たち新入生。とはいえ100名しかいないからこの広い場所を持て余している感じがする。


 そう、ゲーム特有のご都合(?)主義その1、国中から集められているのに100名しかいない生徒!!


 そう、ここは辺境の地に住む俺すらも招待している、国に住む全ての15歳から17、18歳までの子供が生徒として暮らす学園。生徒数は合計で300名!! 各学年100名!!


 キリの良すぎる数字に、将来が大丈夫か心配になる出生率。この際都合が良いのは置いとくとして、こんな状況でも問題が起きていないのは何かしらの不思議パワーが働いているのか?


 うん、あまり深く考えると頭がおかしくなりそうだ。そして俺は考えるのをやめた………。



「ーーーーーーこの場所でお主たちが存分に成長する事を願う。王立学園学園長 ブライ・ド・コール」


 パチパチと拍手が鳴り響く。



 おっ、学園長の話は終わったようだな。もちろん話が長いので聞いてないよ。というかゲームでの挨拶はもっと短かった気がするんだが?なんで長くなってるんだよ、改悪やめい。


 リリィのおじいちゃんであるブライ・ド・コール学園長。ダンディなおじ様で、整えられたワインレッドの髪はリリィを彷彿とさせる。まあ、血は繋がっていてもそこまで似てるわけじゃないのはゲームキャラあるあるだな。


 壇上での挨拶はまだ終わらない。


 次に高台に上がるのは生徒会長であるキングレイ・アズ・クーラウ、この国の第一王子だ。金髪碧眼で容姿端麗なその外見という、この国の王族としての特徴を持っている。


 俺と同じ学年にも第二王子であるキングレイ・アズ・ソーラスがいるが、まあ俺が強くなれば2人と絡む事もあるだろう。特にソーラスの方とはな。


 ちなみに、王子なだけあって仲間にする難易度はかなり高い。学園で仲間になるキャラの中で勧誘難易度が高く、最上位の強さを持つキャラといえばスカイ先生とソーラスの2人が有名。


 その難易度は、ネット情報を見ても2人を同時に仲間にしたという報告を見ないほどだ。システム的に不可能という訳じゃなさそうなんだがな〜。


「ーーー新入生の皆が無事にこの学園に入学できた事を喜ばしく思う。王立学園生徒会長 キングレイ・アズ・クーラウ」


 また拍手が鳴り響く。


 聞き流していたが、生徒会長が終わったようだ。やっぱりこういう壇上での挨拶ってのは聞く気が失せるよなあ。頭の中で遊びがち。


 そんなありがたい挨拶はここで終了。首席は存在しないので新入生の挨拶はスキップだ。やったぜ。


 どうして首席はいないのかって?だって入学前の試験なんてないし。今から能力の測定をしに行くんだよ。


 測定の場所は、エントランスから右側の奥にある教室。奥まで行って、測定したらまた戻ってくるようだ。


 測定は水晶のような魔道具を通して行われる。冒険者ギルドで出てきた物と似た系統なのだろう。


 似ているが性能は大きく違い、冒険者ギルドの方は細かくステータスや適性を見れるのに対し、学園の方はそこまで詳しい数字が見れるわけではないようだ。


 しかし、適性やステータス、所持スキルだけでなくステータスの伸びや特殊技能、()()()()()()()()など潜在能力を含めて測定するらしい。


 そして、クラスが下から順にD、C、B、A、Sに分けられる。


 クラスが影響するのは戦闘系の授業だけだが、上のクラスになる程高度な訓練が行われる。ゲームでも上のクラスになる程経験値効率がいいので行きないのだが………俺はDクラスかな〜。


 測定の時にレベルを上げておけば上のクラスに行ける可能性があると思ったんだが、平民でも貴族でも子供の頃から魔物討伐を経験、継続している人は多いらしい。小遣い稼ぎなり稽古なりでコツコツと上げられたレベルは俺が1ヶ月も経たずに超えられるものではないだろう。


 それに15歳から冒険者になれるので、金のために狩りまくってレベルアップしているだろう。本来なら俺も出来た筈だが村の外に出れなかったからな。


 つまり、ゲームでは皆一律で5レベルから始まるが、現実では学園開始からレベルの差ができていると考えられる。


 HPがあるし、長時間動けるからこそ子供の頃から魔物討伐ができるのかも知れんな。


 こういうのが理由で、俺の上げたレベルはアドバンテージにならず、相対的に見て低いステータスと適正で測定を受けなければならないのだ。


 まあ、半年ごとに成績でクラスは変わるので結果さえ出せば問題はない。問題無いたら無いんだよ!



 そして俺の番になった。


 教室は黒いカーテンが掛けられて周りから見えなくされている。薄暗い空間の中、紫の丸い水晶が机の上に乗せられて、後ろに黒いローブ姿のお婆さんが座っている。まさに占いのような雰囲気だ。


「この水晶に手を当ててみなさい」


 言われるがままに水晶に手を乗せる。水晶の中の光が少しだけ強くなり、外に紫色の煙が流れ出ていっているようだ。


「………ふむふむ、なるほど。よし、測定は終わりじゃ」


 早いな。列が進むスピードが早かったからなんとなく分かってたが、ここまでとはな。


「この札を持って、もう一つの扉の方からお戻りなさい」


 そう言いながら札を手渡してくる。入っててきた所とは別の扉から出て行き、日が当たって明るい廊下で札を見てみる。


 Dクラス と書かれていた。


 ですよね




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