表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
96/193

096 東進17 ──基本スペック


 ──雨の降る中。土かまくらの中。


 僕は今後について考えた。



 とりあえずは、ヒー太達との魔物狩りは継続して、レベル上げにいそしもう。


 物事の成否は、なんだかんだで、その人間の基本スペックに依存する。

 人の評価も同様で、その人物の基本スペックに応じたものへと収斂してゆく。

 この世の中で、最も大切なのは基本スペックと言っても過言ではない。


 なので自身のステータスレベルを上げておくことは、極めて重要だ。

 元の世界と異なり、それが比較的容易に出来るのであれば、やらない理由が見当たらない。


 そして、スキルの取得も重要だ。

 スッカさんが持つ【簡易錬成】、【浄化】、【料理】、【魔石融合】等のスキルを僕も覚えたい。


 QOLが大きく向上する筈だ。

 他人のスキルを習得可能か、今度、彼女に聞いてみよう。

 

 それから、生活必需品も少しずつ揃えたい。

 服や肌着、靴の予備が随分前から必要になっている。


 スッカさんが昔やっていたと言うように、他の亜人種と物々交換を出来ないだろうか?

 この森のどこかに、そんな亜人種達の集落があれば……

 

 というかその前に、スッカさんに【簡易練成】で日用品を作ってもらえないだろうか?




 そして急に立ち現れた──喫緊の課題──雨期対策をどうするか? 

 現状、最も優先順位の高い問題だ。


 雨期の間は、どこで過ごすのが適切なんだろう? バオバブ広場まで戻った方がよいのか? それとも森の外にいい場所でもあるのか?

 この問題もスッカさんに尋ねてみよう。




 あれやこれやと考えるが、結局のところスッカさんに相談しよう、という結論に自然と行き着く……。

 自ずと、目の前で手仕事をしているスッカさんに、意識が向かった。




 ……可能であれば、もうしばらくは一緒にいたい……。



 今の僕にとって、彼女は無くてはならぬ存在になっていた。

 もしも彼女と出会えなければ、僕はこの世界のことを何一つ知ることが出来なかっただろう。

 そして、ヒト族に忌み嫌われ、あるいは敵対しながら、一生、一人で森の中で過ごす羽目になっていたに違いない。


 僕は彼女に深く感謝していた。



 そういえば、いつだか“仲のよかったエルフの娘の国に行きたい”、そんなことを言っていたっけ?

 

 彼女の昔の発言が、僕の脳裏に不図ふとよぎった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ