086 東進7 ──【鑑定】スキル
「実は僕……【鑑定】スキルというのを持っていて、多分スッカさんの長老さんと同じように、自分とか……他人のレベル……位階なんかを見れるんです……」
「へぇ! 凄いです! アタシの位階を見てもらってもいいですか?」
最悪の場合、気味悪がられると思ったが、それは杞憂のようだった。
思わず胸に手を当てて、マンガのように小さくホッと息を吐き出した。
やや緊張しながら、その場で【鑑定】スキルを発動。早速彼女のレベルを見てみると──。
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【名前】スッカ・ニッバーナ
【種族】八ツ目族 【レベル】3
○ ○ ○
レベルは3だった。
「凄い! 本当ですか? 村の女性で位階が3もある人なんて、一人もいませんでしたよ!」
素直な感じで喜ぶ彼女を見ていると、なんだか複雑な気持ちになってくる。
「そう言えば、アスベさんの位階はいくつなんですか?」
「っ…………僕は……12……です……」
つい、正直に答えてしまった……。
「ッ!! 凄い! 強いとは思っていましたけど、そこまでとは思いませんでした……!」
彼女は眼を瞠って、両手で口を押さえる仕草までしてみせる。
その姿を見てますます複雑な心情が湧き上がり、それが心の中で絡み合い……名状し難い感情のうねりの中で、自身の心が窒息しそう……そんな心地に襲われる…………。
正直……彼女のオーバーな反応が……擽ったくって……物凄く、居心地が悪い…………。




