第250話:探索の下見終了
とりあえずいったん街に帰るんだよ!
「いらっしゃいませ、冒険者ギルドにようこそ!」
受付のお姉さんの目がキラキラなんだよ。
「で、どんな依頼を達成したのですか?」
依頼?全然気にしてなかったんだよ・・・
と言うか、依頼書に目を通してなかったんだよ・・・
「お姉様、サンドゴーレムの討伐とリビングメイルの討伐は達成してます」
フランちゃんと依頼内容を覚えてくれてたんだね。
「サンドゴーレムの魔石を3個ですね」
ギルドのカウンターに魔石をざらざらと取り出す。
「これ何個有るんですか?」
アイテムボックスのカウンターには378個って表示されてたんだよ。
「確認致します」
おそらく鑑定持ちと思われるお姉さんに魔石を渡す。
それと、こんなのも手に入ったんだけど?
「これも魔石ですけど、大きいですね・・・」
えーと、サンドタウロスゴーレムの魔石なんだよ。
第1階層のボスだけど、こんな名前だったんだね。
受付のお姉さんがキョトンとしてる。
「も、もしかして1階層のボスの魔石ですか?」
あれ?
みんなボスは倒してないの?
倒さないと2階層目にいけないはずなんだけど・・・
「普通は皆さん魔石を破壊して倒してますね」
なるほど、壊すと手に入らないからね。
どうやらレアアイテムだったらしいんだよ。
「確認できました、サンドゴーレムの討伐126回分です」
一緒にギルドマスターもやって来たんだよ。
「この大量の魔石はどうしたんだ?」
どうって、普通にうちの職人さん達が倒したんだよ?
「400匹近くもか?」
みんな凄い人たちだからね、これくらいは楽勝なんだよ。
今回は職人さん達のレベル上げだから、手を出さなかったけど、
私の使い魔なら1000でも2000でも楽勝なんだよ?
「全部普通に攻撃して倒したって言うのか?」
剣でおなかを真っ二つにしたら簡単に倒せたんだよ?
「普通は剣じゃ真っ二つになんかできないんだけどな・・・」
そうなの?
「鋼の剣なんかじゃ無理だな。ヤスリがけしたみたいになるか、剣が埋まって抜けなくなる」
じゃあ、どうやって倒してるの?
「槍だな、弱点の魔石があるあたりを狙って突き刺すんだ」
なるほど。
でも、それだと討伐の証明はどうするの?
「壊れた魔石を持ち帰って貰うことになる」
それでも良かったんだ・・・
「ところでどんな剣を使うと真っ二つにできるんだよ。ミスリルの剣か?」
ククリが作った剣なんだよ。
「ちょっと見せて貰って良いか?」
ククリが手に持っていた剣をギルドマスターに渡す。
「なんだこりゃ?見たことの無い素材だな・・・」
そのまま隣に居る鑑定士さん?に手渡す。
「無銘の剣ですね。龍鱗の鋼製だそうです。制作者は確かにククリさんになっていますね」
ククリがギルドマスターから剣を受け取る。
「龍の鱗か。それなら確かに可能かも知れん・・・」
「それと、このサンドタウロスゴーレムの魔石だが、これを売るつもりはあるか?」
買い取りしてないの?
「いや、これ程のものならギルドに売るよりもオークションの方が良い値が付くかもしれん」
またまたぁ、ただのゴーレムの魔石なんだよ?
「誰も手に入れたことのないゴーレムの魔石だな」
え?
だって1階層目のボスなんだよ?
確かに普通は魔石を破壊するって言ってたけど?
「今まではみんなそうだった」
別にお金に困ってるわけじゃないから、今はこのまま取っておくんだよ。
もしかしたら何かに使えるかも知れないしね。
「そう言えば、リビングメイルの魔石は?」
ああ、あれもいっぱいあるんだよ。
でも、本当にあれがリビングメイルなの?
「どういう事だ?動く甲冑じゃなかったのか?」
甲冑なんてほんのわずかだったんだよ?
革鎧とか布の服とか魔法使いのローブとか・・・
「なんだそりゃ?そんな話聞いたこともないぞ?」
え?
「ちょっと見せてみろ!」
リビングウェアの魔石を192個とリビングメイルの魔石27個なんだよ・・・
「なんだよ、リビングウェアって・・・」
魔導師のローブとか布の服とかだね。
いろんな種類の服があったんだよ。
「こちらのリビングメイルもリビングメイル(革)とかになってるんですけど・・・」
革鎧のフルプレートメイルだったんだよ。
「なんだそりゃ?逆に見てみたいぜ・・・」
そんなのばっかりだったんだよ?
1階層目のボスを完全攻略したからかな?
「まあ、確かに今までそんなことやったヤツはいないしな・・・」
リビングウェアの魔石はいらない?
「なんとも言えん、買い取ろうにも価格が提示できん」
まあ、今まで無かったんならしょうが無いんだよ。
じゃあ、そんなところかな?
「まず、サンドゴーレムですが、依頼達成報酬が1件銀貨50枚で126回分で金貨63枚と魔石の買い取りが1個で金貨2枚なので756枚、合計で金貨819枚です」
結構な額になったね。
「リビングメイルの魔石については通常のものは5個しか無かったので・・・」
じゃあ、そっちは別に買い取り無しで良いんだよ。
「あの、サンドゴーレムの方ですが・・・」
ああ、もしかしてすぐには用意できないんだね?
じゃあ、魔石の買い取りは無しで良いんだよ。
お姉さんが依頼達成分の金額だけカウンターに置く。
買い取りできなかった分の魔石は全部アイテムボックスにしまったんだよ。
「それで、ランクアップなのですが・・・」
ああ、そんなこともあったね。




