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白と黒  作者: 更科灰音
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第1046話:勇者ミカンの装備

「さあ、勇者ちゃんはこっちよ」

マーガレットさんがミカンを連れていく。採寸だね。

「勇者の剣か、リーゼ様用に用意して使わなかった素材があったな・・・」

ククリもミカンの剣を作るのかな?

私の武器はアン・ディ・フロイデがあるからね。他のが要らなくなったんだよ・・・

玉鋼でもオリハルコンでも余ってるなら何でも使っちゃっていいんだよ。


「暗黒龍を倒すんですか?」

そうだね、どこの誰が倒そうとしてるのか知らないけど、

私の知らないところで倒されるのもなんか嫌なんだよ!

そんなわけで、ミカンを使って暗黒龍を倒すんだよ!

「それはなかなか楽しそうなのじゃ!」

レベル1のミカンが最初に倒す敵が暗黒龍なんだよ!


「ところで、暗黒龍はどうやって探すの?」

シャーリーいいところに気付いたんだよ。

リズがドラゴンの気配を感じて見つけてくれたりしないかな?

「さすがに会ったこともない龍の気配はわからんのじゃ・・・」

ダメか。

「リーゼロッテ様が検索すればいいのでは?」

検索?

「以前、ワールドマップで検索してましたよね?」

マーブルさんを探した時だね?


システムコール、ワールドマップ!

サーチ:暗黒龍

-検索対象があいまいです-


ダメだね、名前がわからないと検索出来ないんだよ?

「では、エベレストを探してみてほしいのじゃ」


システムコール、ワールドマップ!

サーチ:エベレスト


地図に一つだけ点が表示されたね。

見つかったんだよ!

「なんと、エベレストかや・・・」

これってリズの昔の名前だよね?

コヒメも本来ならリズが暗黒龍なはずって言ってたしね。

「わらわは名前がエリザベートに変わったからのう、次の世代のエベレストが生まれたってことなのじゃ・・・」

なるほど、アナやフランみたいな代替わりなのかな?

「わらわには子供が居ないからのう、一族の血を引いたみしらぬ龍が襲名しているのかもしれん」


場所は、結構遠いかな?

「チョコレート大陸ではないのじゃ」

ここはナッツ大陸かな?

一番近いゲートは・・・白ウサ湖(旧メリナ湖)かな?

「ヘーゼルの国じゃな?」

まあ、正式には白ウサ湖は私の所有物で独立してるらしいけどね。

ミカンの準備が出来次第出発なんだよ!


「じゃあ、行きましょうか?」

そう言って、マーガレットさんがオレンジ色の服を着たミカンを連れてきたんだよ・・・

え?

もう服が出来たの?いくらなんでも早くない?

「無数にある色々なパーツを組み合わせて色を染めるだけの簡単なお仕事です!」

いや、そんな簡単なはずはないんだよ・・・


「武器はこれでいいかな?」

こっちも仕事が速すぎなんだよ!

「最後の仕上げにここに一滴血を垂らしてくれないか?」

え?

なんで?

「別にリズの血でもいいんだけど、勇者は女神の祝福を受けてるわけだから、女神の血かな?って・・・」

うぅ、痛いのは嫌なんだよ。

「大丈夫、指先をちくっとするだけだから!」


ちく


痛ってぇんだよ!

-リーゼロッテに8のダメージ-

ああ!HPがピコンピコンいってるんだよ・・・


「さあ、ここに!」

ククリが剣を差し出す。


ぽたん


剣の刃に血を垂らすと、刃が虹色に光って何やら模様が刻まれたんだよ!?


名前:ミカンの剣

品質:神話級

説明:勇者ミカン専用。女神の祝福。会心:10、全属性上昇:10、防御貫通:10。破壊不能。


なんだかとんでもない武器になったんだよ!?

「じゃあ、傷が治らないうちにこっちにもお願いね」

そういってマーガレットさんが私の手をつかんでミカンの着ている服に血を垂らす。

すると、ミカンが服ごと虹色に光ってやっぱり服全体に模様が刻まれていくんだよ・・・


名前:ミカンの服

品質:神話級

説明:勇者ミカン専用。女神の祝福。自動防御:10、物理反射:10、魔法反射:10、自動HP回復:10、自動MP回復:10。破壊不能。


こっちもすごいね。

「勇者装備もそろったなら、早速出発なのじゃ!」

ゲートを使って白ウサ湖に移動なんだよ!

「え?何をするんですか?」

暗黒龍を倒すんだよ?

「私がですか?」

もちろんなんだよ!


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