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スーパーギャラクシーズ 小さな大冒険  作者: モリサワツカサ
プロローグ
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プロローグ

挿絵(By みてみん)


――はじめ、世界には青い光があった。繁栄をもたらした光は役目を終えると世界に散らばる星になった。星はすべてを富ませ、すべてに愛を与えた・・・・・・。


 「はぁ…」と古めかしい本を畳んで、キャップ帽を目深くかぶった少女が溜息を漏らした。腰から掛けたポーチが宇宙船の揺れに合わせて小さく振れる。

 聖書というものは冒頭だけでいつも飽きてしまう。やはり、もっとメカニカル特集な本を持ってくればとよかったと、また溜息が漏れた。『月刊ヒィアート、役立ちサポート特集』『天才ニアスの聞くに聞けないヒィアート100のこと』『惑星パングリオンまるごと食べ歩き』ぐらいは持ってくるべきだったか。

 窓を眺めれば目下には目的地である惑星が迫っていた。


「そろそろ、か」

 聖書をポーチにしまって、少女は青緑の瞳に決意の炎を燃やした。

「着陸するぞ、どっかに掴まってなお嬢ちゃん!」野太く 猛々しいアナウンスが宇宙船内に響く。グワングワンと今にも壊れそうな軋む音が鳴るが、少女は揺るがなかった。

 それよりも、その心は好奇心に燃えていた。

 本来の目的もそこそこに、少女は後ろで結った金髪を揺らして、――――少し笑った。



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