2次元→3次元
皆さんこんにちは、はじめまして。
この小説は別の「あいすくりーむ」という作品と共に更新していく予定です。
宜しくお願いします。
「どうしたんだい?」
「いや、もう私廃棄されるからさ……」
「そういえば打ち切りで……」
「廃棄って死ぬってこと?」
「そうなんじゃない?」
「嫌だよ。私はもう少しこの世界でいたいよ……」
「……」
「呼ばれてるよ。」
「うん……」
「お疲れ様。」
「今までありがとう。さようなら……」
彼女は闇の中に消えていった。
1話 「2次元→3次元」
草並高等学校の古い校舎にひっそりとある知る人ぞ知る部室。
【2次元女子キャラ限定部】
この部活にはいろいろな噂があり、
『ただのコスプレ集団』とか、『女子キャラのフィギュアがある倉庫』とか……
しかしどの噂もすべて間違っていた。
「クロス、いつにも増して機嫌が悪いな。」
大きな髪が揺れる。
「だってさー、全然人来ないんだよ?楽しくないじゃん!」
「それはそうだけど、新入部員もいない方がいいんだから……」
「あー!!何か刺激的な事はないのかっ!」
この部は……
「クロスさん、メルさん。お茶をいれましょうか?」
「頼む。」
「私はパスで。」
「2次元で生み出された時は驚きました。そして捨てられる時も。」
「廃棄は打ち切り以上に辛いからな。」
「ウチらを救ってくれた初代部長どうしてんだろ?」
「奇跡的に続編が決まってあっちに戻ったきりこっちには来てないからな。順調なんじゃないか?」
「そうだといいね。」
ここは2次元でもう活躍できなくなった女子達が廃棄、ではなく3次元に転生されて高校の様々な問題を解決していく……そんな部である。
今紹介した3人も打ち切りなどの理由で廃棄されかけ、こちらに転生された。
「もうそろそろ寝る?」
「まだ午前11時ですよ。早すぎます。」
「グータラしたいー……」
クロスが寝転んだ時部室のドアが開いた。
「おぉ!?」
「クロス、座って。」
「はいはい。」
「あの、何か御用ですか?」
「……」
赤い髪でツインテール。
セーラー服を着ていた。
「あんたらが2次元女子キャラ限定部?」
「あっはい、そうですね。」
「私を部員にして。」
「!!」
3人はそれぞれバラバラの表情だが驚いていた。
「私はラブ。よろしく。」
金色の瞳がキラリと光った。
キャラ紹介を次回やりたいと思います。