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第四章

<○月×日 雨>

 松永が死んだ。

 宮崎も死んで。

 宅間も死んだ。

 そして僕もいずれは死んでしまうのかもしれない。

 彼らと同じように、想像を絶する苦痛を強いられて。

 でも、僕は彼らとは違う。

 まだ、僕は死んでいないのだ。

 まだ、僕は生きているのだ。

 この地獄のような場所で。

 僕は、まだ生きている。

 だけど、少しだけ諦めそうになる。

 このまま意識を手放して、眠ってしまいそうになる。

 でも僕は、強い意志でそれを耐えた。

 眠れば、死ぬことになる。

 眠っている所をあいつに見つかれば僕は造作もなく殺されてしまうだろう。

 しかし。

 それでも。

 ただ。

 じっと。

 今、僕はどれほど長い間起きていることになるのだろうか。

 眠れないのは苦しい。

 いつも吐き気がする。胃の中に何もなくても、全てを吐き出しそうになる。

 とても。

 とても。

 苦しいんだ。

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