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女魔王、思いつく

 前回のあらすじ:ピンクのふりふりドレス

 うわ……今の私にこのドレス、似合いすぎ……?


 思わず両手で口元を隠し、戸惑ってしまった。

 そうか、今の私は一見(超絶美しいだけの)幼い女の子だ。なるほど、確かにこの姿なら多少痛いドレスでも似合う筈だ。

 ふむ、と角度を変えて鏡を見たり、ポーズを決めてみたりする。

 フリルがついた桃色のドレスを着用した美幼女わたしが、鏡の中であざといポーズをしたり、ターンしたり跳ねたりしていた。かわいい……この姿も案外悪くないかもしれないわね。


 「ふふっ」


 つい楽しくなって笑ってしまった。自然と笑ったのは久しぶりだ。この姿でこの世界を旅して回るのも楽しそう……そうね、それだわ!


 思えば、千年前の私は楽しみを探すということをしなかった。だから自分のしっている面白いことしかしなかった。たったこれだけの……痛いドレスを着こなしただけでも楽しいのだ。少し探せば、この世界にはもっと楽しいことがあるに違いない。


 決めた。私はこの世界を楽しみ尽くす。


 そしてこの世界を遊び尽くし、楽しんだ後にもう一度……今度は全てを完璧に。











 ぶち壊そう。


 「いいわね……面白そうだわ。うふふ……」


 善は急げと言うし、早速いこうかしら。面白いことを探しに。


 立つ鳥跡を濁さず。

 鏡を拾い、散らばっているゴミの中から、一番大きなゴミ一つを鏡と共に服の中に突っ込み、残ったものを全て『ブレス』で焼き払った。殆どのものは燃え尽き、溶ける。残ったものも、灰や真っ黒に溶けた何かによって埋まった。


 現在太陽はちょうど真上。歩き続ければ夕暮れまでには何か見つかるかしら?

 きれいな焼野原を一瞥し、とりあえず西に向かって歩き始めた。


 私の第二の人生は、これからだ!









 あ、そういえば人間ってまだ生き残っているのかしら?私が絶滅させかけたけど、あいつらしぶといし……きっと生き残っているだろう。

 手始めにあいつらを見つけてみようかしら。人間がつくる食べ物は美味しいし、稀に強い奴もいるし。今から楽しみだ。

 女魔王シャラの、第二の人(?)生にご期待ください!

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