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病院

作者:

俺は耳を疑った。


「本当なんですか!?」


思わず身を乗り出すと椅子が不愉快な音をたてた。


「ええ。検査結果に間違いはありません」

「もう一度検査して下さい!」

「何度検査しても同じですよ。検査は嘘吐かない。医者も嘘吐かない。これ常識」

「そんな…」

「とにかくこれを飲んで下さい。これさえ飲めば大丈夫ですから」


そう言って渡される2種類の薬。

精神安定剤と風邪薬だった。


そう、彼は


「もう一度言います。あなたは風邪です」


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