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葉子のノート5ー理科の実験準備
あおば組の教室は、いつもより少し静かだった。
教室の後ろでは、低学年がプリントに取り組んでいる。
森本先生が、私とサヤカの机の横に来て、声を落として言った。
「来週、理科の実験があります。実験は、5年1組と一緒にやります」
私は黒板を見る。
黒板の端に、すでに小さく図が描かれていた。
ビーカーと、アルコールランプ。
その横に、
・水
・食塩
と書いてある。
「食塩を水に溶かして、それを熱します」
森川先生は、指で図をなぞりながら続けた。
「水が減った後、どうなるか。残るものは何か。そこを、よく見てほしいです」
ノートを開いた。
プリントはない。黒板と、先生の話だけだ。
黒板の図をそのまま写す。
ビーカーと火。水と食塩。
横に、先生の言葉を短く書く。
・水はへる
・何が残るか
うん。とりあえず、全部書けたかな。




