葉子と翔太32ー六年の夏合宿②
合宿は順調に過ぎていった。
今年もユイちゃんと一緒に同じアイスを食べて、サキちゃん達と四人で朝市に行った。
ご飯は自由席だったので、サキちゃん達と四人で座っていたが、途中から翔太とイズミくんも一緒に座るようになった。
イズミくんはやけにユイちゃんに声をかけている気がする。
お陰で翔太も一緒に来るから、嬉しいけど。
自習の時間。
自販機でジュースを買っていたら、翔太が声をかけて来た。
「おつかれ。それ、美味しい?」
「……うん、もう3本目。近所ではあんまり売ってないけど」
「じゃあそれにしようかな」
翔太が自販機のボタンを押す。
ジュースを開けて、一口飲んだ。
「甘いな。元気出た」
「良かった」
「ここ、ご飯美味いよな」
「うん、エビフライ好き」
「朝市行った?」
「うん、ユイちゃんたちと」
「そっか、他に行くとこないしな」
「売店も行ったよ。アイス美味しかった」
「葉子、なんか楽しそうだな。女子たちとも仲良いし」
「そうかな。確かに、学校より楽しいかも?」
ユイちゃんやサキちゃんのお陰だ。
……それに、翔太も。
「そういえば、去年は景品交換したよな」
「……うん。時計、毎日使ってるよ」
「じゃあ、交換して良かった」
そう言って、翔太は先に戻っていった。
……今年も景品交換したりしないかな。
不純な気もするけど、テスト、頑張ろう。




