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葉子と翔太27ー翔太

 学校の廊下で、翔太に話しかけられた。

 歩きながら、人のいない場所に移動する。


「そういえば、志望校決まった?」


「うーん。桜葉女子に興味あるけど、難し過ぎるかなって」


「桜葉?……いいと思う、応援するよ」


 周りには誰もいない。給食の配膳スペースで足を止めて、壁にもたれる。


「葉子、勉強頑張ってるし。大丈夫だよ」

「まだ自信ないけど……ありがと。女子校ってちょっと楽しそうだよね」


 ユイちゃんみたいに、優しくて真面目な女の子が通っていそうな学校だ。それに、からかってくる男子もいない。


「確か理科大附と学校近いよな。お互い受かったら、学校帰りとか、会えるかもな」


 翔太が思いついたように言った。


「……羽島くんは、お兄さんと同じ所、受けるんだよね。東都理科大附属って、どんな学校?」


「理系って感じ。兄貴がロボットの研究部入ってるんだけど。大会とか色々出てて、楽しそうだなって」


「そうなんだ。そういえば、機械好きだったね」


「最近は電子工学とか、テック系が好きかな。将来、車とか作ってみたい気はするけど」


 進路の話の他に、最近読んでるマンガやゲームの話をしていたら、チャイムが鳴ってしまった。


「じゃーな」

「うん、またね」


 ……久しぶりにゆっくり話せて、楽しかったな。

 今日帰ったら、桜葉女子の事、もう少しちゃんと調べてみよう。

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