葉子と翔太11ー合宿四日目
合宿四日目の朝。
「葉子ちゃん、おはよう。今日、朝市行ってみない?」
「サキちゃんたち、これから行くって。結構近いみたい。朝ご飯までにちょっとだけ」
朝市?そういえば先生がそんな話をしていた気がする。関係ないと思って、ほとんど聞いていなかった。
「急いで準備する。ちょっと待ってて」
慌てて着替えて、髪をとかす。歯を磨いてから、軽くティッシュで目元と口元を拭いた。
洗顔するのは面倒だし、時間も無い。
手提げカバンの中を確認して、財布とスマホだけ残した。とりあえずこれでいいや。
「お待たせ、行こう」
ユイちゃんは準備を終えて、静かに待っていてくれた。
女の子の友達と、二人でどこかに出かけるなんて初めてかもしれない。昨日も一緒に旅館の売店に行ったけれど、今日はお出かけだ。
ほんの2、30分だし、すぐ近くの朝市を見るだけだけど。
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朝市は楽しかった。
ユイちゃんと一緒に買い物していたら、朝ご飯の時間ギリギリになってしまって、走って帰って来た。
部屋にトウモロコシを放り込んでから、広間へ急いで駆け込む。「間に合ったね」と一緒に笑いながら息を整える。なんだか楽しい。
朝ご飯は今日もシャケと味噌汁だった。
全部美味しい。玉子と漬物。焼きのりも。
合宿は明日まで。明日は午前中にテストをして終わりだから、勉強するのは実質今日までだ。
初日はクタクタだったのに、なんだか名残り惜しい気もする。最後まで、勉強頑張ろう。




