閑話ーーだんだん変わる二人の関係
大学1年生の春。
今日も翔太と駅で待ち合わせをしている。
「おはよ、翔太」
「おはよ」
「今日1限一緒だね」
「……そーだな」
翔太がこっちを見ている。そして、ちょっと迷ってから、手を繋いできた。
「……嫌だったら、やめるけど」
手を繋ぐのは初めてじゃない。でも、大学の日はあまり繋がない。外でデートする時に、たまに繋ぐ位だ。
「大丈夫。スキンシップ、結構好きだから」
翔太が驚いた顔をしている。
すぐ後ろにサラリーマン風のおじさんが立って、一旦会話を止める。
もうすぐ電車が来そうだ。
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夜。自分の部屋。
翔太とキスの話をしていたら、余計な事を言ってしまった。
『どうせなら、ロマンチックなキスがしてみたい』
別に大して思ってなかったのに、何となく思いつきで言ってしまった。
時々、頭の中で話や言葉が迷子になって、変な事を言ってしまう。
大事な話はLINEでしよう。書いている時は、頭がスッキリする。
翔太は「観覧車に乗ってみようか?」と言ってきたが、ベタ過ぎると思う。
私もイルミネーションくらいしか思いつかなかったから、似たようなものだけど。
……キスをするなら、やっぱり家がいいな。
外より家が好きだ。
ゆっくり出来るし、気分が落ち着く。




