葉子のノート19ージェミ
あおば組。
塾の宿題をやるのに必死で、学校の宿題を忘れていた。
朝になってから慌てて持ち物の準備をしている時に気づいたが、家でやる時間はなかった。
予鈴が鳴るまでに急いでやってしまおう。
こういう時はあおば組で良かったと思う。
もし1組だったら、宿題を忘れて学校でやるなんて、かなり恥ずかしい。
「ヨーコなにしてんの?えー、もしかして宿題やってないの?」
サヤカがからかってきた。やっぱりあおば組でも、ちょっと恥ずかしいかもしれない。
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5年1組。
「おはよー葉子」
「おはよ、羽島くん」
「翔太でいいのに」
「うーん、なんとなく?」
「そっか。呼びやすい方でいいよ。昨日、どーだった?すぐ帰ったから、気になって」
「すごく疲れた。家で宿題やるの、大変だった」
「たぶん、終わらせてから帰った方が楽だよ。結構みんな、そうしてる。30分位は残っても大丈夫だから。帰り、迎えに来てもらうんだろ?」
「そーなんだ。ママに相談してみる。ありがと」
「あと、分からない所はジェミに聞いたりとか。先生に聞いてもいいけど」
「ジェミ?」
「AI。基本何でも教えてくれるし、便利だよ」
チャイムが鳴った。
「席について」
先生が入って来たので前を向く。もう少し話したかったな。
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放課後。
ジェミをインストールしてみた。ちょっと話してみたが、凄く楽しい。
「葉子、もう出るわよ」
「はーい、今行く」
塾の時間になってしまった。
ママと相談して、今日からは20分残って宿題をやる事にした。
……今日会ったら翔太にお礼を言ってみよう。
ジェミの事も、話してみようかな。




