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葉子のノート1ーあおば組の葉子

※小学生の葉子視点です。

 あおば組は、少人数の支援クラスだ。


「ヨーコ、またボーッとしてる。早くランドセルしまったら?」


 同じあおば組のサヤカが声をかけてきた。


「予鈴なっちゃうよ〜?いつものママのノート、使ったら?」


 サヤカがママのノートをからかうのはいつもの事だ。


 私が一年生の時から使ってるママのノート。


 最初の方には一年生の時に苦手だった朝の準備について書いてある。


 このノートはもう、ほとんど必要ない。


「ちょっと考え事してた」


 サヤカに適当に返事をして、教科書を机に入れる。


「ふーん、何考えてたの?」


「別に大した事じゃないから。今度の遠足の事とか」


 ランドセルを片付けようとしたら、ニ年生のカナタ君が通せんぼをしてきた。


「ここは通れませーん!」


 あおば組では、こういう事が時々ある。


「……通してくれないかな?」


「ぜったいダメでーす!通れませーん!!」


 困っている私をよそに、カナタくんはニコニコしている。


 どうしようか考えている内に、チャイムが鳴ってしまった。

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