葉子のノート25
初めての塾の日。
「それじゃあ、よろしくお願いします」
ママが塾の先生に挨拶をして帰って行った。
「成瀬さん、5年生は2階だから。着いてきて」
塾の先生の後について階段を登っていく。
この先生の名前は何というのだろう。
というか、これからたくさんの人の名前を覚えなきゃいけない気がする。
ノートに書いたら不自然だろうか。
自分があおば組に通っている事は、言った方が良いのだろうか?
「ここ、5年生の教室だよ。成瀬さんは四科目クラスだね。算数と国語はニ科目の子もここで一緒に受けるから」
「机はここにしようか。ウチは毎回、席は固定。ここは成瀬さんの席ね」
「先生ー、その子新しい子?今日から入るの?」
急に男の子が声をかけてきた。クラスには、まだその子1人しかいない。
「そうだよ。なかよくね」
「おっけー。色々教えてあげる。任せて」
先生が教室から出て行ったあと、
確かに色々教えてくれた。
男の子の名前は泉野くん。
でも、彼も先週塾に入ったばかりだったと聞いて、ちょっと驚いた。
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家に帰ったらもう、夜の9時をとっくに過ぎていた。
流石に疲れた。
授業は四コマあるし、途中でママの作ったお弁当を食べてからさらに勉強した。
その上、宿題付きだ。
お風呂に入ったが髪を洗う元気もない。
今日はもう、洗わなくてもいいや。




