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葉子のノート9ー自習の時間

 自習の時間。


「とりあえず、これやって待っててください」


 先生は何か取りに行くと言って、教室を出ている。


 プリントはそんなに難しくなさそうだ。

 さっさと終わらせよう。


「ねえヨーコ、ちょっとこの絵見てよ。何だと思う?」


 サヤカが、自分で書いた絵を見せてきた。

 何となく人っぽいけど、グチャグチャで暗い雰囲気の絵だ。


「……何? 人っぽい」


「ヨーコでしたー!実は死んでるヨーコの絵なんだよね。 結構似てない?」


 ……死んでる?わたしが?

 サヤカは死んでる人の絵に、ヨーコ、と書き足した。


「……どうして、死んでる絵なの?」


「別に何となく?でもめっちゃ似てない?いっぱい書いてみよっかな」


 何と返していいか分からず、 私はまたプリントに目を落とした。


 問題の続きが、 急に分からなくなった。


___


 放課後。

 とりあえず宿題を始めるが、なかなか集中出来ない。

 アプリを開こうかと思ったが、それもやめた。


 久しぶりに本でも読もうか。


 本は好きだ。本を読んでいる間は、その世界の中に没頭していられる。


 どうせなら、長いシリーズの話でも読もうかな。ハリー・ポッターとか。

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