貧乏はイヤだなぁと思った時の話
小学生の時にピアノを習っていて、ピアノの発表会の後、母親と一緒に駅まで歩いたことがあります。
長い時間、歩きました。歩くのがイヤになってきた私は、母親に話しかけました。
「タクシーに乗ろうよ」
「お金がもったいない」
「バスに乗ろうよ」
「小銭がない」
「何か買って、お釣りをもらったら?」
「そんなん、店の人に嫌われる。お金がもったいないし」
・・・貧乏はイヤだと思いました。
でも、今になって思えば。
母親はただ、私と一緒に歩きたかっただけだった。と思います。
私の両親は共働きで、母親はあまり家にいませんでした。
ただ、一緒に歩きたかったんだなぁ、と今では思います。