包丁で指切った
めっちゃ血出た。
痛いやう……
痛いやう……
最近は色々不運が重なり、若干気分も下がり気味である。
まず自家製ラー油の出来がイマイチだった。
油にネギと生姜、唐辛子を煮込んで、粉末唐辛子と花椒 (ホアジャオ)を練ったものに混ぜて作ったのだが満足のいく出来ではなかった。辛さは及第点だが味が……油にこだわるべきだったのだろうか?業務スーパーで売られている瓶詰めのラー油を超えたい。
そしてケガが多い。
体調もちょいと崩してはいたのだが、それに加えてケガをするようになった。実は包丁で指を切ったのも今月二回目だ。人差し指の切り傷が塞がったかと思えば、今回は親指である。そうそう包丁で指を切ることなんて無かったのだが……一体何だというのか。
かといって悪いことばかりでもない。
「貴族令嬢の華麗な留置所生活」で書いた迷惑な住民は、いつの間にか引っ越ししていた。今後も迷惑行為を繰り返した場合の対策を密かに準備していたのだが、徒労に終わった。まあ、それは良しとしよう。
サツマイモの良さを知った。
これは人生の喜びだ。実はサツマイモの良さを知らずに生きてきたのだ。ていうか昔、好奇心でトラックの石焼き芋を買ったこともあるのだが、味がどうこうというより滅茶苦茶高い。
だが業務スーパーで、生のサツマイモ一本100円前後で売られている。購入してノンフライヤーで200度15分加熱。めっちゃおいしい。
そこからは沼。とにかく色々なサツマイモを買い、作り方も工夫を重ね、最終的には塩水に1時間つけこんだあとで、アルミホイルに包み、1時間180度ノンフライヤーで蒸し焼くスタイルに落ち着いた。手間いらず、掃除も楽ちん、それでいてネットリ甘くて美味しい焼き芋を堪能するようになった。
もちろん雑に、サッと水洗いしてノンフライヤーに入れて焼くだけの簡単調理も全然あり。
なお、私は皮ごと食べる。
余談だがサツマイモは高いほど良いという事は無いが、安すぎるというか最安値だと土が取れきれないものもあり、口の中で砂利を噛む不快感を味わうこともある。今はさすがに品質を、少々選ばせてもらっている。
わりと真面目に検討しているのだが、段ボールでサツマイモを購入することはできるのだろうか。値段は?保存は?腐ったり虫湧いたりしないのなら、前向きに考える。元々お菓子は食べない方だし、おやつも必要ないのだが、サツマイモを主食とするのも悪くない。なお、その場合「サツマイモが主食の黒い安息日」に改名するつもりだが字数は足りるのか?
◇◇◇
文学とは真実を書くべきだと定義した。
だから嘘を書いちゃいけない。
そして事実も書いちゃいけない。
誰が何と言おうと、私はそう解釈した。
とはいえエッセイは事実に重きを置くべきだ。
……なんか言ってることが矛盾してるって?
いや、矛盾してないなら、書く意味ある?
その矛盾をねじ伏せる技術や能力が、文章力だったり、表現力だったり、共感性だったり、発想力だったり。つまり、文字の羅列から生み出す何かじゃないの?
だから間違ってたり、偏ってたり、矛盾してたり、狂ってたりする方が、作品として面白いんじゃないですか?読む価値があるんじゃないですか?
正しいことを正しいと証明するのは論文とかじゃね?
間違ったことを書いちゃいけないのは報告書とかじゃね?
それは、文学のすることでは無くね?
……そう思う吉宗であった。
◇◇◇
本場のペペロンチーノが不味すぎる件について
https://www.youtube.com/watch?v=QefbpHripok
……衝撃を受けた。
もはやぐうの音も出ない。
すでにお料理チャンネルの域を超えている。
ここで語られているのは、ペペロンチーノの味と言うより料理の本質だ。仮に明石で最高の寿司屋さんに行ったとして、そこでカリフォルニアロールや炙りチーズが乗った寿司を出されたとして、それが本当に美味しかったとして、私は素直に美味しいと言えるだろうか?
リュウジがこの動画で突きつける真実は、まさにそう言うことなのだ。
そして残酷な事に、リュウジが動画で提示するペペロンチーノは、明らかに美味しいのだ。いや、言語化しにくいが、これは私がリュウジの大フアンだからというのは置きにしても、YouTubeの動画でもずば抜けて面白く、見る価値があると断言できる。いや、マジで見て。
そして、アンチコメントに対し、これほど正面から向き合った動画も中々あるまい。こんな対処の仕方ってある?いや、対処じゃない、煽りでもない、媚びでもない、否定でもない、正論をぶつけて潰しているわけでもない。うーむ。YouTubeって、思ってた以上に面白くなれるコンテンツなんだな……
すばらしい。そして誰かリュウジを黙らせるペペロンチーノを叩きつけて欲しい。それはリュウジ本人が心から望んでいるはずだ。




