表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【世紀末覇王エッセイ】黒い安息の日々  作者: キャベツが主食の☆黒い安息日
BEYOND THE TIME 逆襲の黒い安息日 編
53/57

オーバーロード<新>世界編 の作画がすごい!


 オーバーロードのコミカライズ、つまり漫画版の最新刊が発売されました。正確には「オーバーロード<新>世界編」の3巻で、19巻まで出ている「オーバーロード」とは作画担当の先生が変わりました。


 まず、19巻続いた「オーバーロード」の作画を担当されていた深山フギン先生ですが、非常に良かった。原作の小説を読んでいない私にとっては、頭の中で深山フギン版のキャラが固定されてしまいデフォルト設定となっております。


 温かみのある絵柄で、特にモブキャラの人間味が素晴らしく、だからこそ残虐性が映える。かなりのマンガ読みを自負する私も多いに納得のクオリティで、コミカライズ作品の中でも群を抜いた傑作だったと思うのです。


 実際、深山フギン先生の作画でなければ全巻買いそろえてなかったかもしれません。


 余談ですが、「異世界レビュアーズ」も作画が飛び抜けて素晴らしく、天才としか形容できない原作の天原先生に、怪物のようなセンスと画力を持つmasha先生が融合した、最高に下品で下劣で美しい作品となっております。漫画界における不滅の業績やろ、マジで。



 で、「オーバーロード<新>世界編」なんですが、そりゃ長年続いた作画担当が変われば、最初は違和感バリバリですよ。


 手塚治虫や本宮ひろ志の作画が、田中圭一に変更だったら違和感ないかもですよ?あ、彼らは歴史の偉人なので敬称略です。でも、新たな作画担当のMatsuki先生は、深山フギン版に寄せなかった。


 いや、違和感を感じないよう努力しているのはわかる。けど、柔らかいタッチの深山フギン版とは違う、硬質でソリッドな、Matsuki先生の色が強く前面に出ている。特に新刊のドワーフの描写は、それが顕著だった。


 批判ではない、絶賛だ!


 あのドワーフは確かに、深山フギン先生は書かなかったと思う。絵として強烈に個性が香り立つ。ドワーフの話が終わったら、もう出番は無いかもしれないが、読者として印象は強く残り続ける。なにが、とは説明できない。それができたら評論家に転職するわ。画力が、美学が、センスが、迫力が、凄いのだ。


 惚れた。続刊は作画がMatsuki先生である限り全巻買い続ける。



◇◇◇



 朝が早いので、起きてから色々やることやって、朝焼けが終わるころにベランダに出て、椅子に座ってコーヒーを飲む。


 狭いベランダだけど、広がる光景は……いやまあ自慢できるようなもんじゃなくて、二車線の道路と住宅地なんだけどね。子ども達が通学する前の、まだ交通量が多くない道路を眺めながら、ぼんやりするのが日課なんよ。


 で、見上げると電線があるんだけど、そこに黒い塊が何個かあって、良くは知らないんだけど何らかの送電部品だと思う。でも毎回それがカラスかスズメか、鳥に見えて、たまに本当に鳥だったりもして、うわ飛んだ!とか思ったりするのだ。


 それだけの話。



◇◇◇



 私はAI肯定派だ。

 ガンガン利用し、ガンガン活用すべしと思っている。


 否定派の気持ちはメチャクチャわかる。その嫌悪感は大いに共感する。

 だって本能的な感情だし、しゃーないやん、イヤなもんはイヤやねん。なんぼ説得されても、気持ちは変わらんて。


 かといってAIで創作するかというと、しない。

 たりめえだろ、楽しみ減るやんけ。



 私はパロディネタを書くときに、うろ覚えだと怖くて、必ずネットで検索し元ネタを確認する。


 日常会話でもギャグを飛ばしまくるけど、その時は勢いまかせで気にしない。でも書くとなれば残るので、後で気になり修正するくらいなら、と思って最初から調べてる。



 例えば、ガンダムSEEDのパロディを書こうと考えて、次回予告は……あれって毎回内容がちゃうよな。ほな印象に残ってるのは……冒頭か。コズミックイラ何年、血のバレンタインの悲劇がどうのこうの……数で勝るなんちゃら……戦局は疲弊し何か月か過ぎたんやっけ?


 よっしゃ、ネットで調べたろ!


 ……ふむふむ、わかったンゴ。


 まずコズミックイラは現代に変えとこ。ほんで「血のバレンタインの悲劇」か、ここは印象的なセリフやから残したいな……バレンタインにこだわって、2/14を絡ませるのもありがちやしな……



────黒い安息日に電流走る



 「市の派遣社員の指摘」

 (しのはけんしゃいんのしてき)

 (ちのばれんたいん のひげき)


 こ……これは……


 「血のバレンタインの悲劇」の韻を踏みつつ、なんか本編内容的にもそれっぽくて使える!


 よし、よし、いいぞ、これで読者はバカ受けだ。腹筋を崩壊させてもだえ苦しませてやる。通勤中に読ませて電車内で社会的に終わらせてやる。滅びよ、人類 (今酒ハクノ)



 これがAIの使用で悩まず書けたとしても、使わんじゃろ?

 この悶え苦しんで悩んで出たネタに、自分で爆笑し

 次の日読んで、思ったより面白くねえな……

 ……と思うとこまでセットで楽しみたいのじゃよ。



 そもそも創作に統合性は必要か?

 嘘や矛盾こそ重要ではないのか?

 嘘や矛盾を愛せず、HUNTER×HUNTERは読めるのか?


 それは人生も同じや、おまへんか?

 失敗なくして愛嬌なし、愛嬌なくして美人なし、でっせ?

 ……今作った言葉やけど。



◇◇◇



 言葉は弾丸

 創作は拳銃

 いつかお前の、胸を撃つ



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ